増加する外国人観光客をいかにキャッチするか。先日掲載の「あらゆるお店で使える。人気コンサルが勧める「インバウンド獲得法」で、利用必須のオススメサイトを紹介した人気コンサルの永江一石さん。今回の『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』では、ウイスキーバーの経営者からの相談に、“ジャパニーズウイスキー一択”を推奨。美味しく飲むための美味しい日本のつまみを揃え、SNSはInstagramで短編動画広告を打てば効果が出ると、具体的にアドバイスしています。
都心のウイスキーバーのインバウンド集客方法
Question
東京23区内でウイスキーバー(スコッチ、ジャパニーズ中心)を経営しているものです。現在、X、インスタ、Googleビジネスプロフィール、を中心にマーケティングを行っております。
食べログ、Retty、TripAdviserも登録は行っております。いずれも、有料サービスは行っておりません。ウイスキー好きが集まるお店にしたいと考えており、次にどういう手を打とうか模索中です。
もちろん、インバウンド獲得も行なっていきたいと考えておりますが、まだ、集客にはつながっておりません。ジャパニーズウイスキーも多様に揃えており、集客さえできれば満足いただけるような内容にはなっているかと思います。
ご紹介いただいている「ライステラス」「大衆点評(dianping)」は、進めていく予定です。中国人、韓国人、その他外国人の集客についてのお知恵があればいただけると幸いです。
永江さんからの回答
ウイスキーバーでインバウンド(中国人、韓国人などアジア系)を狙うのであれば、もう少し的を絞った方が良いと思いますね。具体的には、まず最初に日本にスコッチウイスキーを飲みに来る外国人はいないので、売り物にするならジャパニーズウイスキー一択です。本気で検索上位に上がりたいなら店名の最初に「ジャパニーズウイスキー◯◯」とキーワードを入れた方が良いでしょう。
次に、ジャパニーズウイスキーは世界でも評価が高く人気なのですが、大体のウイスキーバーのフードメニューは似たりよったりなので「ジャパニーズにはこれが合う」という日本のおかずを揃えるのが良いと思います。
日本酒やワインでも現地で取れたものが最も合うというマリアージュが重視されているので、ジャパニーズウイスキーにもそれを取り入れるんです。あれもこれも種類を出すより、ジャパニーズウイスキー一本に絞って「高価だけれどもどこよりも美味しいレアなウイスキーと日本のおつまみを楽しめる」を売りにした方が興味を持つ人は多いと思います。
SNSで言うと、Xは日本人とアメリカ人しかいないので、やっても良いですがあまり効果は見込めません。食べログやRettyもアジア人はあまり見ていないので、注力すべきはInstagramでしょう。
Instagramは国と地域を指定して広告を打てるので、例えばジャパニーズウイスキーを美味しいおつまみと楽しんでいるような短編動画を作成して広告を出せば、間違いなく効果はあると思います。
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