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連ドラ好調の菅野美穂が『女性セブン』に蒸し返された、23年前の「稲垣メンバー」と半同棲&破局の過去

今期ドラマの中でも好調な菅野美穂主演『ゆりあ先生の赤い糸』ですが、一部のマスコミは嫌がらせのような記事で人気ぶりに水を差したようです。今から23年も前の「稲垣メンバー」との交際&破局を蒸し返した『女性セブン』の記事に首を傾げるのは、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんです。芋澤さんは、旧ジャニーズの問題がここまで大きくなった今でもこんな記事を出す同誌に疑問を呈しながら、以前の事務所から目の敵にされた稲垣吾郎や、菅野美穂の過去の取材に思いを馳せています。

菅野美穂 主演の連ドラ好発進記事に、23年前の恋愛事情は必要か?

10月期の連続ドラマ、皆さんは何をご覧になっていらっしゃいますか?

初回を終えた各連ドラで、頭ひとつ抜け出した感があるのは、2年半ぶりの出演となった菅野美穂でしょうか。

『第45回講談社漫画賞』総合部門、『第27回手塚治虫文化賞』マンガ対象を受賞した『ゆりあ先生の赤い糸』を映像化したこのドラマで、介護、不倫、ジェンダー・マイノリティと向き合いながら刺繍教室の先生を続けていくという難しい役どころを演じています。

10月期の連ドラに出演している小池栄子、中谷美紀、篠原涼子たちを抑えて視聴率トップになったことが気に入らなかったのか、何故か『女性セブン』がこの菅野に噛み付いた記事を掲載しました。

初回、突然ホテルで意識不明になる夫に、運ばれた病室で「(吾良)ゴロー!」と呼び掛けたシーンが、視聴者の一部に意味深で不愉快な思いをさせている…と告発したのです。

「ゴロー!」が、23年前に芸能マスコミを大騒ぎさせた元『SMAP』稲垣吾郎との“半同棲スキャンダル”を想起させてしまうというのです。

「私たちファンとしては吾郎さんには菅野さんと何としてでもゴールインしてほしかったので、このドラマを見て久しぶりに複雑な気持ちになりました」というコメントまで載せて…。

私は記事を読みながら、“こうくるか…”としばし言葉を失ってしまいました。

稲垣と菅野の交際は、木村拓哉と工藤静香の電撃結婚の前例もあり、2人が結婚まで辿り着くのは五分五分だろうという好意的な見方をする芸能記者たちが大半を占めていました。

当時は旧ジャニーズ事務所のトップアイドルですから当然と言えば当然なのですが、現場には“天の声”が舞い降り、取材はままなりませんでした。

それでも水面下で情報をかき集めると、お互い双方の家族に挨拶は済んでいて、もはやゴールインまでカウントダウンに突入、あとはタイミングだけ…とわかってきました。

ところがここから先、突然2人は動きを止めてしまったのです。

そして出会いから半同棲と言われた交際が約8年経過した頃、ある媒体から破局が伝えられたのです。

破局の理由はもちろん当人同士にしかわからないことですが、私は諸説ある中でも、稲垣の優柔不断がその原因ではないかと見ています。

あくまでもこれは私の憶測でしかありませんが、トップアイドルが結婚し、父親になるということになかなか踏ん切れなかった…全てにおいて煮え切らなかったのが理由ではないかと…。

私が今回の記事を読みながら言葉を失ってしまったというのは、旧ジャニーズ事務所と長年続いてきた蜜月関係を持つ媒体が、“性加害”問題でこれだけクローズアップされているにもかかわらず、やはり相変わらず『新しい地図』メンバーの“古傷のかさぶた”を剥がし続けていることに、芸能記者の端くれとして心が痛く感じたからです。

22年前、東京・渋谷区の路上で稲垣は道路交通法違反で現行犯逮捕されています。

この時旧ジャニーズ事務所は“稲垣容疑者”と呼称されるのを嫌がり、大手マスコミは事務所への忖度から「『SMAP』の稲垣メンバー」と書くにとどまるというエピソードがあったものです。

駐車禁止スペースに車を停め、戻ってきたところをたまたまパトロール中の警官に見つかり、免許証の提示を促された稲垣が提示を拒否し車を急発進させようとしたというのが、この事件の顛末です(後に不起訴(起訴猶予)処分となる)。

「たかだか駐禁じゃないか…」とは当時の担当者の捨て台詞でしたが、あんなに一生懸命事務所から守られていた稲垣が、今はこの晒し者状態とは…おかしくもあり呆れてしまいます。

タレントに限らず、誰でも過去に蒸し返されたくない出来事をひとつふたつ抱えて今を生きているものだと思うのです。

2年半ぶりの主演で、子育ても落ち着いた人気女優の連ドラが好調発進…を取り上げるのに、何故23年前の恋愛事情が必要なのか…私にしてみれば少々心に刺さった記事になってしまいました。

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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by : 菅野美穂公式サイト

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