慌てて決めた「減税」で解散風が強まる晩秋、自民党には「木枯らし一番」が吹いてしまったようだ。『週刊文春』が、自民党の山田太郎文部科学政務官の「ラブホ不倫」をスクープ。お相手は有村架純似の色白美女だという。本人も不倫を認め、25日に盛山正仁文科相に政務官の辞表を提出。議員辞職については否定した。
山田太郎文部科学政務官(56)が、国会開幕前夜に20代後半の女性とラブホテルに行くなど、不倫関係に陥っていたことが「週刊文春」の取材でわかった。
山田氏は事実関係を認め、「自然と男女の仲になった」などと回答した。https://t.co/33MdCpIsAe
— 文春オンライン (@bunshun_online) October 25, 2023
天安門事件やソビエト連邦崩壊を現地で目撃
妻と娘がありながら20代後半の女性と「男女の仲」になった山田太郎議員。学生時代から世界50カ国以上を旅して歩き、天安門事件やソビエト連邦崩壊も現地で目撃したという行動派で、慶應義塾大学卒業後に外資系企業を経て自らコンサルティング会社を興し成功を収めるなど、経歴は華々しい。
その山田氏が国政に初挑戦したのは2010年。第22回参議院議員通常選挙に「みんなの党」の比例代表候補として立候補し落選するものの、2012年に繰り上げ当選している。その後一度の落選を経験し、2021年に自民党から比例候補として出馬した参院選では党内2位の票を得て当選、今年9月に文部科学大臣政務官兼復興大臣政務官に任命されている。
娘は「腐女子」でオタク層からは強い支持
学生時代に知り合ったという妻との間に授かった娘は世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)」に積極的に参加するという、山田氏曰く「腐女子」。妻も娘の活動を熱心にバックアップする「コミケ一家」だという。そのような背景もあり、「表現規制」への反対を貫く山田氏は、オタク層からの強い支持を得ていた。
そんな山田氏に放たれた文春砲。臨時国会開会を翌日に控えた19日の夜、都内のラブホテルから「時間差」で現れた山田氏と20代後半の女性の姿を、『週刊文春』のカメラが捉えた。後日、同誌の取材に彼女は山田氏との肉体関係を認めたという。山田氏も電話取材に一度は否定したものの、24日になって「自然と男女の仲になりました」と文書で回答したと報じられている。これには支持層のオタク界隈からもため息が漏れている様子だ。
不倫は認めるも「買春」は強く否定
この報道を受けた山田氏は、X(旧Twitter)に「釈明」を投稿。
『週刊文春』の報道について妻以外の女性と男女の仲になった点は事実です。妻や支援者の皆さま、国民の皆さまに深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません。
しかし性行為の対価として現金を支払ったという内容は事実無根ですので早急な法的対応を検討しております。https://t.co/7ZKS9NLmYO— 山田太郎 ?(参議院議員・全国比例) (@yamadataro43) October 25, 2023
「男女の仲になった点は事実」としながらも、『週刊文春』が伝えた「買春疑惑」については「性行為の対価として現金を支払ったという内容は事実無根」と強く否定し、「法的対応を検討」と綴っている。釈明ポストに「買春否定」を入れ込むのは、あまりにも不誠実とは言えないか。いずれにしても、かような人物を政務官に登用した岸田政権のイメージダウンは避けられない状況だ。
維新代表の馬場氏が謎擁護
騒動は思わぬところにも飛び火している。今回の報道を受けた「日本維新の会」の馬場代表が、山田氏を「謎擁護」。
維新・馬場代表「能力あるなら職務継続していい」 政務官買春報道で https://t.co/xe1MltkhN7
(山田太郎・文部科学政務官が不倫、買春行為をしたとする週刊誌報道を受け)昔と違って政治家は聖人君子を求められる時代になった。
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) October 25, 2023
これが案の定、大炎上状態となっている。
政治家に非行行為があってもいいと言う馬場維新代表。
維新から不祥事がなくならない訳だ。《非行行為があった上で、それを上回る能力があれば私は継続してもいいと思う。》
維新・馬場氏「能力あれば職務継続していい」 政務官買春疑惑報道で:朝日新聞デジタル https://t.co/tRKvXXRFbD #維新
— AKIRA (@daruma1953) October 25, 2023
買春の加害者である山田太郎議員を擁護する馬場維新代表の最低な発言。「権力持つ者の悪事を許し、社会的に弱い者ほど身分をわきまえて清く正しく振る舞うべき」という権威主義発想。維新の本質がよく現れている発言だと思います。https://t.co/WPP9o65c3K #維新
— 勝部元気 Katsube Genki (@KatsubeGenki) October 25, 2023
「維新から不祥事がなくならない訳だ」「最低な発言」と、手厳しくも正鵠を射た発言が次々とポストされている。
前述の通り、オタク層から絶大な支持を得ていた、まるで『ドカベン』の主人公のような名の山田太郎氏。今回の裏切りによって、これまでのイメージは大幅に低下してしまったことは想像に難くない。「増税メガネっこ」の岸田首相も、「せっかく減税したのに!」と地団駄を踏んでいるに違いない。