実は大手メディアも報じている「影武者説」
ところが、実を言うと最近、大手メディアも「影武者説」を報じるようになっています。たとえば『ニューズウィーク日本語版』8月27日付を参考にしてみましょう。プーチンは、いつも時計を右手にはめています。ところが、「影武者(?)」が、そのことを忘れ、うっかり左手を見て時間を確認しようとしている映像があります。
● 本物のプーチンなら「あり得ない」仕草……ビデオに映った不可解な行動に、「影武者説」が再燃
この件について、
経済学者でジョージタウン大学非常勤教授のアンダース・オースルンドは、「同時刻に『プーチン』が違う場所に現れたり、動きに明らかな違いがあったりする。そして今度の『プーチン』は、どちらに時計をはめているか分からなくなっている。主要メディアは、プーチンが影武者を1人か2人使っていると指摘すべきときだ」とXに投稿した。
Putin forgot he wears his watch on his right hand.
Or that isn’t Putin?What’s going on? pic.twitter.com/oINZO8UJWO
— Anton Gerashchenko (@Gerashchenko_en) August 22, 2023
さらに、
ロシア専門家で英シンクタンク、王立国際問題研究所(チャタムハウス)のシニア・コンサルティング・フェローであるキーア・ジャイルズは3月、プーチンがロシアの占領下にあるウクライナの港湾都市マリウポリを訪問した際、影武者を使った可能性があると本誌に語った。
「王立国際問題研究所」も、「影武者がいる可能性がある」と見ている。
この件で、もっとも「興味深い」と思ったのは、TBSの報道です。『TBS NEWS DIG』5月27日。
● “あの時”のプーチン氏はニセモノだった?!影武者の真偽AIが分析【報道1930】
面白いですね~。
番組では影武者の有無を公開されている映像から明らかにするべく専門家に分析を依頼した。
用意したのは様々なメディアで“これは怪しい”とされた6シーンのプーチン氏の写真だ。2022年7月イラン訪問。2022年8月エルドアン対談、2022年12月クリミア橋視察、2023年3月のセバストポリ訪問、マリウポリ訪問、2023年4月のへルソン訪問。この6枚と確実に本物であろう戦勝記念日のプーチン氏の写真をAIで比較分析する。
TBSはどのAIを使ったのでしょうか?
持ち込んだ先は、AIによる顔認証システムを独自に開発する民間企業『トリプルアイズ』。ここのシステムでは、目、鼻、口の形や輪郭など500以上の特徴をAIが解析し、“本人との一致率”を示す。数値が高いほど本人ということになる。
さて、結果は?
写真の角度、鮮明さなどではっきりしないものもあったが、いくつかは衝撃的な結果が出た。
結果は、2023年4月のヘルソン訪問時のプーチン氏…“本人との一致度”40%。2022年12月のクリミア橋視察…53%。この2つが特に低かった。因みに偽者であることが分かっている“プーチン氏のそっくりさん”を調べたところ一致度35%だった。つまり、ヘルソンに現れたプーチン氏は“そっくりさんレベル”だったということになる。
というわけで、プーチンの影武者説は、「トンデモ」と断言できない感じになってきました。









