4年ぶりに芸能界へ復帰。あの沢尻エリカが舞台『欲望という名の電車』で復帰すると報じられました。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんは、今回の芸能界復帰への感想を述べつつ、沢尻の復帰作をめぐるもろもろについて私見を述べています。
沢尻エリカ、“復帰する資格”を得た?4年ぶり芸能活動へ
沢尻エリカ、約4年ぶりの芸能界復帰作は鄭義信版『欲望という名の電車』!
ジェシカ・タンディ、ビビアン・リー、杉村春子、浅丘ルリ子、岸田今日子、栗原小巻、大竹しのぶ…芸能史に名前を残す大女優たちの仲間入りを果たすつもりでしょうか…。
個人的に、ブランチ役を沢尻が演じることに軽い憤りも感じてしまいます。
大女優たちでさえ、肉体的にも精神的にもブランチ役はそう簡単に務まる役ではないと思っている私は、木村拓哉ではありませんが「チョ、チョイ待てよ」まだ早すぎるんじゃないの?と感じます。
夫との夫婦生活、夫の死後、街を出て行くまでのブランチ…大地主の娘が次第に精神に支障をきたす生き様を描いた名作を、上辺だけ…話題集めだけで演じて欲しくないからです。
少し前、私は『日刊ゲンダイ』紙上に、沢尻が“執行猶予期間も終わり、女優復帰も近い”という記事を書きました。
『ヘルタースケルター』『人間失格 太宰治と3人の女たち』の蜷川実花の力を借りて…とも。
すると沢尻が所属する『エイベックス・マネジメント』は「女優復帰なんて絶対無い! 勝手な事を書くな!」と猛然と抗議してきたのです。
沢尻の芸能界復帰については、彼女が同社松浦勝人会長のYouTubeに何の前触れもなく登場したことで明らかに世間一般の反応を確かめているのは見え見えでした。
初公判で職業を問われた彼女が「無職です」と答え「女優への復帰は考えていません。多くの方を裏切り、傷つけてしまいました。復帰する資格はないです」と証言したのは何だったのでしょうね。
華やかなスポットライトを1度でも浴びた人間は、その快感を忘れられないと言いますが、まさにそういうことなのでしょう、芸能界からの引退なんて全く考えていなかったとしか想像できません。