言葉を失う岸田首相。訪問先のマレーシアで遭遇した“想定外の光景”とは

Kuala,Lumpur,,Malaysia,-,October,28,2023:,Palestinian,Solidarity,Rally
 

世界各国に広がりを見せている、親パレスチナや反イスラエルを訴えるデモ。岸田首相が先日訪問したマレーシアも、その例外ではありません。今回のメルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』では国際政治経済学者の浜田和幸さんが、マレーシアで激しさを増す反イスラエルの大規模デモと、庶民が独自に展開する反イスラエル運動を取り上げ詳しく解説。さらにガザ危機に関してマレーシアの首相に詰め寄られた際に岸田首相の口から飛び出した「すれ違い発言」を紹介しています。

岸田首相は訪問先のマレーシアで反イスラエルの大規模デモに言葉を失う

ぶっちゃけ、岸田首相は想定外の出来事にぶったまげたに違いありません。

というのはマレーシアではイスラエルによるパレスチナ、特にガザ地区への空爆や地上戦に対する反対運動がかつてない盛り上がりを見せていたからです。

岸田首相にとっては、イスラエルもパレスチナも喧嘩両成敗ではないが、どちらにも言い分があるわけで、「国際法に則り、互いの違いを尊重しながら、和解の道を探りましょう」という「事なかれ主義外交」が本領となっています。

ところが、マレーシアではアンワル首相もマハティール前首相も、全面的にパレスチナ支持を掲げ、「イスラエルの無差別攻撃は許せない」との立場です。

クアラルンプールで開催された大規模な「パレスチナ支援集会」にて、新旧の首相は共にイスラエル非難の大合唱に加わっていました。

しかも、マレーシアの庶民も独自の反イスラエル運動を展開しています。

何かといえば、マクドナルドやバーガーキングのボイコットです。

日本では報道されていないようですが、マクドナルドもバーガーキングもイスラエルでは多店舗を展開しています。

そして、今回、ハマスとの戦闘に参加しているイスラエルの軍人や志願兵に対して、「祖国のために戦うことに敬意を示す」ために、無料で食事を提供し始めたのです。

マレーシアのマクドナルドでは「わが社はイスラエルとは関係なく、100%マレーシアの企業で、イスラエルを支持しているわけではありません」と防戦に努めています。

しかし、似たようなボイコット運動は急拡大を遂げており、イスラエル・ガザ戦争の影響の広がりを感じざるを得ません。

というのは、マレーシアのネット上では「イスラエルのテロ行為を支持する企業リスト」が出回っているからです。

そこには、マクドナルドやバーガーキングの他にも、スターバックスやネスレなども名指しで「ボイコット対象企業」になっています。

要は、イスラエル国内で工場を稼働させていることが批判の対象になっているわけです。

名指しされている企業にとっては大変な迷惑でしょう。

スターバックスの場合は、売り上げが3分の1に減ったとのこと。

マレーシアにおける「親パレスチナ、反イスラエル、反バイデン」のうねりに、岸田首相も唖然とした模様です。

アンワル首相は岸田首相に止めの一発をぶつけてきました。

曰く「ガザ地区の悲劇は看過できません。第2次世界大戦時、広島と長崎に投下された原爆に匹敵すると思います」と、広島出身の岸田首相に詰め寄ったのですから。

岸田首相は戸惑いを隠せず、「来年9月には、筑波大学の分校がマレーシアに開校します。若い世代の交流を促進する拠点にしましょう」と、ぶっちゃけ、すれ違い発言に終始。

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