宅配便を通じてピンデが運ばれる恐れがあるという懸念から、家に持ち込まない人も相当いる。最近ある大型流通業者の物流センターでビンデが発見されたという書き込みがオンラインを通じて拡散したりもした。ただ、業者の確認結果、事実ではないことが判明した。
主婦の李某さん(33)は「ピンデが宅配箱に隠れて入ってくるかもしれない」とし、「最近は玄関の外で箱を開封し箱は直ちに捨てている」と話した。会社員のソン某氏(35)も「まだ周辺にピンデ被害を受けた人はいないが、宅配を受ける時に『ピンデが移ってくるのではないだろうか』という懸念がいつもある」とし「周辺にピンデの心配でジムにも行かないという人もいる」と伝えた。
ピンデ退治のための「民間療法」も登場している。珪藻土はその中で最も広く知られている方法だ。X(旧ツイッター)などSNSなどには「ピンデを退治するために家のあちこちに珪藻土を撒いた」というレビューが多数上がっている。
珪藻土は単細胞生物の一種である珪藻がまたって形成された土壌だ。粒子自体が鋭くて一部効果はあるが、呼吸器を通じて人の体内に入る場合、肺組織やリンパ節などに蓄積され副作用を生むことが知られている。ビンデを捕まえようとして、逆に被害が及ぼされる危険性があるといわけだ。
ビンデ拡散初期には「ゴキブリがビンデの天敵」という書き込みがSNSに上がってきたりもした。これも検証されていない「フェイクニュース」だ。
政府は、ピンデ発見時に高熱スチームを棲息場所に噴射しなければならないと強調する。ピンデは熱に弱いからだ。また、真空掃除機を利用してベッド、マットレス、ソファー、家具などピンデに汚染されたすべての場所を掃除しなければならないと要請する。
合わせて卵が孵化する時期を考慮して、7~14日後に生息地周辺を再確認しなければならないと勧告する。政府は、ピンデの殺虫剤耐性に備え、より強力な殺虫剤導入に向けた議論に着手した。突然沸き起こったピンデ騒動。解決に向かうのかあるいはもう少し騒ぎが拡大してゆくのか。今はただ見守るしかない状況だ。
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