さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
とにかく正しい選択はもっともお金が稼げる選択肢だ、と僕らは思いこまされ、その向こうにある「良い」とか「悪い」という概念は置き去りにされた
アイデアを実行するとなると、そのアイデアと現実とのあいだには重大なギャップがあるけれども、問題はそれだけじゃない。もうひとつ大事なのは信用だ。アイデアで重要なのは、人びとにそのアイデアが実現できると信じてもらうことだ
経営者が同じラジオ局は、番組で流す曲を九七パーセントも共有しはじめた。コストは下がった。利益は増えた。そして、プレイリストに変化がなくなった
アメリカ人の三分の二は起業を夢見ている。けれども、実際に起業して独立する人は少なくなっている。それはなぜだろうか。強力な競争相手が脅威となって、同じ分野の起業に二の足を踏む人が多いからだ
マレットヘアは「前はビジネスマン風で、後ろはパーティ風」といわれていた髪型で、一九八〇年代のヘア・テクノロジーの頂点だった。利益最大化層の戦略はマレットヘアみたいなもの。ただ分野が経済なだけだ。人口の大半にあたる前方は、コストカット/ビジネスで、上位一〇パーセントにあたる後ろは大儲け/パーティ。ひとつの集団と影響力がカットされるいっぽうで、もういっぽうの集団は繁栄する。これがマレットエコノミーだ
競争で我を忘れるまえに、自分たちがしているゲームが適切かどうかを気にするべきだ。戦いそれ自体ではなく、血と肉のある相手にばかり目を向けているかぎり、支配者や権威者は居座りつづける。けっきょくのところ、そのゲームを始めたのは支配者たちなのだから
僕らが思うバリューとは、ものの値打ちのことで、バリューズは誰かにとって値打ちのあるものや考えになる
弁当は、日本の「腹八分目」という哲学を尊ぶ。これは満腹ではなくお腹の八割がたを満たすくらいに食事をとどめておくことを意味する。弁当箱は便利なだけでなく、健康を保つという隠れデフォルトを生む
未来の自分は、自分がこうありたいと望む人物だ。あとで後悔するような決定をあなたにさせたくないと考える
未来の自分たちは、子どもたちに残したい世界だ。こうあるべきと思える世界だ
原書の発売が2019年。
内容的には、ちょうどその頃出していたらベストだったとは思いますが、新しい価値観に従ってビジネスを推進したい起業家・経営者には、指針となる、素晴らしい本だと思います。
起業で大切なことを見直す良いきっかけとなる本です。
ぜひ、読んでみてください。
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