新しい価値が出始める30年後、あなたの会社はどうなっていると思う?

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一昔前よりも起業のハードルは低くなり、多くの人たちの興味を引いています。今回、無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者土井英司さんは、起業において一番大事なことはなにかを教えてくれる一冊を紹介しています。

【未来のビジネスのための新基準】⇒『2050年を生きる僕らのマニフェスト』

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2050年を生きる僕らのマニフェスト

ヤンシー・ストリックラー・著
久保美代子・訳 早川書房

こんにちは、土井英司です。

起業において一番大事なことは、一体何でしょうか?

資金、優秀な人材、ビジネスモデル、優れた商品、営業ノウハウなどなど、大切なことは山ほどありますが、一番大事なことは、おそらく世界を変える、新しい「思想」や「基準」なのだと思います。

何に挑戦するかがわかっていれば、必要なものは自ずとわかる。

長くビジネスをする上で必要なエネルギーだって、湧いてくるはずです。

本日ご紹介する一冊は、クラウドファンディングの先駆けとして、累計金額76億ドル(約1.1兆円)のプロジェクト支援をしてきた、キックスターターの共同創業者&元CEO、ヤンシー・ストリックラーによる、起業家のための思想書。

「利益最大化」を旨とするこれまでの価値観を見直し、新たな価値観に従って経営するための具体的方策を示した、画期的一冊です。

著者は、キックスターターを立ち上げた時、周りの人々から、こんな反応をされたそうです。

「赤の他人にお金を出そうとする人なんていないよ。世の中そんなに甘くないって」

「プロジェクトに金銭的な利点が欲しいね。世の中そういうものでしょ」

著者は、この「世の中そういうものでしょ」を無視することで、この画期的なサービスを始めるに至ったと言います。

著者の声を聞いてみましょう。

「誰かがどれほどお金を儲けられるかによって、あるアイデアの存在が正当化される世界とは、なんと窮屈な世界だろうか。そんな世界から自由になりたかった。『世の中そういうものでしょ』を無視することで、僕らは世の常を超えた向こう側のことを考えられるようになった」

ではどうすればわれわれは「利益最大化」の呪縛を超えて、価値あるビジネスができるようになるのか。

著者は、ここで松下幸之助の言葉と、著者が「ベントー」(日本の弁当に由来する)と呼ぶ、4象限のマトリックスを紹介しています。

現在の自分、現在の自分たち、未来の自分、未来の自分たちという4つのマスで考えると、今すべきことや未来に遺したい価値がよくわかる。

利益や経済自由の先にある世界を見たい方に、ぜひおすすめしたい内容です。

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