「地震は因果応報」日本の不幸を笑う中国のニュース番組司会者の愚

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1月1日に発生し、大きな被害をもたらした能登半島地震。この災害に対して中国のニュース番組司会者がSNSに投稿した「因果応報」というポストに、20万を超える「いいね」や、多くの地震発生を喜ぶかのようなコメントがついたことをご存知でしょうか。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、そんなニュースを伝える記事を紹介するとともに、中国人のとある特性を解説。さらに、無責任で根拠のない日本批判にどう対処すべきかについての持論を記しています。

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2024年1月3日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【中国】「日本の不幸を喜ぶ中国人」が中国共産党に危険視され始めた

稱日本地震「報應」 中國海南電視台主持人停職(日本の地震を「因果応報」と述べた中国海南電視台の司会者が停職処分)

1月1日、石川県能登半島で発生した地震では、多くの方が亡くなり、現在もなお懸命な救助活動が続いています。厳寒のなか、被災された方が一刻も早く平穏な日常を取り戻されるよう、お祈り申し上げます。

今回の地震では、兵庫のサンテレビが、日本語のわからない在日外国人に対して、中国語を含めた多くの言語で避難を呼びかけたことが、海外でも話題になっています。とりわけ、中国語の簡体字で書かれていたことで、「X」(旧ツイッター)では、中国人らしきあるネットユーザーが、「文明とは何か、(中国人は)知るべきだ」と投稿し、大きな反響を呼びました。

太貼心!怕中國人聽不懂日本電視台發「簡中警報」提醒逃生

というのもの、中国人はこうした他人の不幸を喜ぶ「幸災樂禍」という特性があり、今回の能登半島の地震でも中国のネットでは、日本の不幸に快哉を叫ぶような投稿が多数出現していたからです。

海南広播電視台(HBTV)のニュース番組で司会を務める肖程皓という人物は、自身のSNS微博(ウェイボー)やティックトックで、今回の地震に対して、「因果応報か?」「2024年の日本は暗くなるのではないか。控えるべきことがあるのではないか」などとコメント。これに対して、20万7,000もの「いいね」と2万2,000のコメントが寄せられたそうです。なかには「新年のいい知らせ」などという書き込みもあったそうです。

稱日本地震「報應」 中國海南電視台主持人停職

とはいえ、さすがに問題があるということで、HBTVは、肖程皓を停職処分にしました。ところが、このニュースが報じられた際も、中国のネットユーザーからは、天災に対する多くの喜びのコメントが寄せられたそうです。

さらには、肖程皓が停職処分になったことについて、「HBTVは人民のテレビ局なのか?」「もう二度と見ない」「中国が災難を受けた際、日本の侵略者も台湾のカエルがどう喜んでいたか見るべきだ」「私は肖程皓を支持する」など、処分を批判する声も多数寄せられたとのこと。

こうしたことを見るにつけ、「幸災樂禍」は中国人の国民性なのだと思わざるをえません。

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