4月に解散総選挙か。能登半島地震の被災者を見捨てて保身に走る岸田文雄

 

ここにきて岸田派と安倍派が解散に向かうとの発言があった。1月18日夜に岸田総理は記者の質問にこう発言した。

Q:岸田派は政治団体を解散し、事務所を廃止する方針を固めたとの報道があるが事実関係を。また、政策集団としての宏池会は存続させるか。

A:ご指摘の点について、解散についても検討している。政治の信頼回復に資するものであるならば、そうしたことも考えなければならない。このように思っている。

 

Q:政策集団としての宏池会は残すお考えか。

A:いや、宏池会を解散することを検討している。宏池会はもともと政策集団だ。

この発言を受けて岸田総理は19日朝に解散を改めて明言した。派閥解散は自らの派閥関係者が立件されるからだが、いちばんの狙いは再選戦略との関係だ。

このままでは3月末の予算成立をきっかけに「岸田おろし」が浮上する。それを阻止するには解散・総選挙に打って出るしかない。時期としては予算成立後。

ただし7月には都知事選があるので、公明党はそこに重なることに反対している。9月の総裁選前後も可能だが、「岸田おろし」を避けるには4月解散で、島根補選などと重ねることも現実的だ。

年初からの能登半島地震などで政治の責任が問われる日本だが、その根っこでは主権者の判断が問われる1年になる。

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ジャーナリスト、テレビコメンテーター。立憲民主党所属の元参議院議員(2期)。出版社に勤務後、フリージャーナリストとして「朝日ジャーナル」「週刊文春」など霊感商法批判、統一教会報道の記事を手掛ける。1995年から2007年まで、日本テレビ「ザ・ワイド」に12年間レギュラー出演。2010年には民主党から立候補、参議院議員となり、北朝鮮拉致問題、差別、ヘイトスピーチ問題などに取り組む。「北朝鮮 拉致問題 極秘文書から見える真実」(集英社新書)、「改訂新版 統一教会とは何か」(大月書店)など、著書多数。

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