松本人志に“実名告発”、元グラドル大塚里香氏が文春に語った「恐怖の夜」と生々しい現場。吉本は公式発表で「初動ミス」認めトーンダウン

2024.01.24
by kousei_saho
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22日、自身の性加害疑惑を報じた『週刊文春』発行元の文藝春秋に対して、5.5億円の損害賠償と謝罪広告の掲載などを求め東京地裁に提訴した松本人志(60)。しかし松本が代理人に立てた“ヤメ検田代政弘弁護士が、「陸山会事件で虚偽公文書作成及び行使罪で告発され検察官を辞職した過去があることを懸念する声が上がっていることは、弊サイトで既報のとおりだ。

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裁判の行方について法律家らがさまざまな「展開」について言及する中にあって、『週刊文春』は24日、雑誌に先行する形で電子版を配信。放たれた「四の矢」には実名顔出しという形で、元タレントの大塚里香さん(37)が松本から性行為を迫られた際の様子が掲載されていた。そのほか、同電子版では、沖縄県在住の当時19歳だった専門学校生による告発も新たに掲載されている。


大塚さんが語った生々しい証言

大塚さんは過去に多くのバラエティ番組への出演経験を持ち、現在はフードコーディネーターとして活躍している才媛。そんな大塚さんは今回、松本や後輩芸人らによるマンション“連れ込み”の様子を生々しく証言している。

記事によると松本の大塚さんへの「性加害未遂」が起きたのは06年8月のこと。「知り合いの芸人との飲み会がある」と友人から誘われた彼女が指定された都内のカラオケ付きのバーに出向くと、そこには松本のほか、後にM-1グランプリを制することになる後輩芸人らが顔を揃えていたという。

やがて彼らは参加女性たちに好みのタイプを答えさせる「マッチングゲーム」を開始。他の女性たちが松本の名を挙げていたため大塚さんも「松本さん」と答えたことがこの後の悲劇を招いた。

「えらい目に遭うぞ!」とまで言い放った松本

カラオケ付きバーでの一次会を終え行き先も告げられぬままタクシーに乗せられた大塚さんが連れ込まれたのは、松本の自宅。リビングでの雑談後、松本が一人別の部屋に移動するや、「マッチングゲーム」で松本を好みのタイプと上げたことを言質に、大塚さんは芸人たちから松本の待つ部屋に無理やり連行される。

そこでキスを迫られ体に手を伸ばす松本だったが、大塚さんが必死の抵抗を試みるや激高。「ごめんなさい」と部屋を飛び出した彼女を追ってきた松本は、その後多くの参加者たちの前で大塚さんの人格を否定するような暴言を延々と浴びせ続けたという。

やがて松本から「帰れ」と言われた大塚さんは、お金を受け取ることもなく帰宅。その日の深夜、泣きながら電話をかけてきた大塚さんが、松本から「えらい目に遭うぞ!」とまで言い放たれたことを口にしていたという彼女の母親の証言も文春は伝えている。

「なぜ直ぐに警察に行かなかったのか」という強者の論理

「松本擁護派」の後輩芸人や芸能人、一般人の松本ファンなどは、

《なぜ週刊誌には話して警察に届けないのだろうか》

《なんで、今頃何年も前のことを言うの?》

《警察には言えなくて、週刊誌には言える不思議!》

と口を揃える。しかし前述の通り松本から「えらい目に遭うぞ!」と半ば脅迫に近い言葉の暴力を受けていた大塚さんは、報復を恐れて警察に届け出ることはできなかったという。

実際、SNSや掲示板を見てみると、

《相手との力関係が気になって被害者が警察に行けない事案はある》

《みんな被害者は後から悔やんで、悲しんで、苦しんでいるのに証拠も無くて裁判も警察にも行けない人ばっかりだよ》

《警察に相談したけど無意味だった…》

というコメントが数多く書き込まれている。「タレントとして芸能活動しているのであれば、報復を恐れて警察には届けられないのでは」という意見が多いようだ。

1人で声を上げてもどうにもならない「芸能界の実情」

今回、文春サイドには複数の女性たちによる松本からの「性的被害」の告発がなされているという。文春と関係の深いジャーナリストの有田芳生氏(71)もこのようにポストしている

これについても松本擁護派からは、「なぜ徒党を組まなければ告発できないのか」といった声も上がっているのも事実だ。

しかしこの世界においては、1人で戦ってももみ消される、あるいはカネで懐柔されるのがオチだと言う。かつて放送業界に身を置いていた男性は、たった1人で大手所属事務所のタレントからの「被害」を告発する難しさをこう語る。

「1人の人間の告発など、大手事務所にとっては“存在しないもの”も同然です。大手であればあるほどテレビ局に与える影響は強いですから、放置しておけばウヤムヤにできますからね。それでもしつこく声を上げてくる“被害者”には、相応のカネを積めばなんとかなってしまうのがこの世界の実態、と言ってしまっていいと思います」

告発女性たちを「二毛作」と呼ぶ投稿も

さらにネット上には、性被害を告発する女性に対して「二毛作」という言葉を用いて卑下するものが後を絶たない。たとえ女性たちが勇気を持って訴え出ても松本擁護派が、

《結局は売名だろ》

《カネにするため、ネタを取っておいたのか》

といった投稿を頻繁に行っている。

ここで言う「二毛作」とは、「売春でカネを得て、週刊誌に相手をした著名人のネタを売る」という意味なのだが、今回の大塚さんの場合、二次会が松本の自宅であることを知らされておらず、お金を受け取ることもなく、同意を得ないまま行為を強要されそうになったと証言している。「カネを得て」いない以上、その批判は当てはまらない。

ネット民の間でも、こうした「二毛作」発言は「セカンドレイプだ」との指摘も相次いでいる。

《二毛作とか言う人は、自分も後ろ暗い過去があるんだろうな》

《完全にジャニーズの件と同じ流れやな、あれから何も学んでいない》

《被害者の情報も出せって言う意見はセカンドレイプだろ》

《松本人志だとこんな風に擁護しちゃうんだ? 結局生きていれば権力者に忖度か》

かようなポストが多く見られる。性的被害を報道するに当たり、何より「セカンドレイプ」を避けなければいけないことは言うまでもない。

注目に値する、吉本興業が24日に発表した「公式声明」

吉本興業は24日、公式サイトで「週刊誌報道等に対する当社の対応方針について」とする声明を発表。

● 週刊誌報道等に対する当社の対応方針について

吉本は

昨年末以来の当社所属タレントに関する様々な報道により、ファンの皆様及び関係先各位に多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことをまずもって心からお詫び申し上げます。

と謝罪。

今般、私的行為とはいえ、当社所属タレントらがかかわったとされる会合に参加された複数の女性が精神的苦痛を被っていたとされる旨の記事に接し、当社としては、真摯に対応すべき問題であると認識しております。

としている。さらに、23日に開かれたガバナンス委員会の席で、

所属タレントが提訴した訴訟の経過も注視しつつ、事実確認をしっかり行った上で、何らかの形で会社としての説明責任を果たす必要がある」「当初の『当該事実は一切なく』との会社コメントが世間の誤解を招き、何を指しているのか不明確で混乱を招いたように思う。時間がない中での対応とはいえ、今後慎重に対応すべきである」などの厳しい指摘

を受けたという。つまり、吉本が「初動ミス」を公に認めた形だ。

ここに来て、松本個人による告訴となったこと、そして吉本サイドがこのような発表を行ったことは注目に値するだろう。

今後、文春側はさらなる「女性たちからの告発」を世に出すのか。そして松本、吉本サイドが「白旗」を揚げる日は近いのだろうか。

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