松本人志(60)の性加害疑惑をめぐり文春砲が炸裂しているが、ライバルも黙ってはいない。『週刊新潮』が、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)大学院の政策・メディア研究科特任准教授で、多くのワイドショー番組や人気ニュースバラエティ番組に「プロデューサー」などの肩書で出演していた若新雄純(わかしん ゆうじゅん)氏(年齢非公表)の「ただれた女性問題」を2週に渡りスクープ。1月25日発売号では、若新氏がSFCの大学院生だった15年前に半同棲生活を送っていた16歳の女子高生が、若新氏の浮気癖に悩み精神科処方薬を過剰摂取し自殺を図っていた過去を報じ、最新号では事実婚のパートナーを含む「三股交際」でトラブルに発展していたことを伝えている。
若新氏は三股交際発覚報道を受け1月31日に自身のX(旧Twitter)を更新、報道を事実と認めた上で謝罪し、「一部収録済みのものを除いて、本日1月31日以降のすべてのメディア出演・講演・セミナー活動等を取りやめ、すべての大学教員職も3月末をもって退任します」と綴った。
慶應大学特任准教授の #若新雄純 氏が慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスに通う大学院生だった時代、16歳の高校2年生と半同棲生活を送り、その間、浮気などに悩んだ少女が自殺未遂騒動を起こしていたことが「#週刊新潮」の取材でわかった。https://t.co/AckKnKiXn2#わかしん。
— 週刊新潮 (@shukan_shincho) January 24, 2024
【速報】
「15年前にJKと交際」若新雄純氏が慶應大学特任准教授を辞任へ 事実婚のパートナーがいるのに2股交際 直撃に「テレビから消えます」https://t.co/OQWZz4uEXS…— デイリー新潮 (@dailyshincho) January 31, 2024
福井県出身の若新氏は公立宮城大学を経て慶應義塾大学大学院を卒業。その後は産学官とあらゆるフィールドでさまざまなプロジェクトをプロデュースしてきたことで知られ、「Nスタ」(TBS系)や「サンデー・ジャポン」(同)、「DayDay.」(日本テレビ系)、「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)、「ABEMA Prime」(AbemaTV)等の番組に頻繁に出演する、まさに『週刊新潮』が書くところの「テレビ界の寵児」と言って差し支えない人気ぶりを誇っていた。そんな若新氏の影響は当然ながら大きなもので、今回の報道はワイドショーの「コメンテーター」という存在自体に疑問が投げかけられる事態となっている。
なぜテレビ局はコメンテーターを出演させるのか
そもそもなぜテレビ各局は、番組にコメンテーターを出演させるのか。とあるマスコミ関係者はこう話す。
「私が制作に参加していたニュース番組での話ですが、局アナがニュースに対するコメントをしてしまうと、それが『局としての総意に受け取られてしまいかねず非常にリスキー』との判断が働いていました。そこにコメンテーターの存在意義があるんです。彼らの口から出た言葉はあくまで『一コメンテーターの私見』と、何かあったときに局側は逃げが打てるんです」
コメンテーターにとってはどんなメリットがあるのか。
「テレビで顔を売っておけば講演に呼ばれる機会や執筆依頼も増えますし、自身が展開する事業の賛同者も集めやすい。未だ世間には、『テレビに出ている人だから信用できる』と思ってしまう人が多数いるのが現実ですから」(同前)
これまで若新氏が発してきたコメント
では、若新氏はこれまでどのようなコメントを発してきたのか振り返ってみよう。
「ABEMA TIMES」が今年1月17日に伝えたところによると、「ABEMAヒルズ」(AbemaTV)という番組内で、地方から東京圏へ転入する人が増加しており、とくに若い女性が地方から離れる傾向が深刻化しているという内閣府の調査結果を取り上げた際、若新氏は「都会の人からすると『今は昭和じゃなくて令和だよ?』と驚くような男尊女卑が地方には残っている」と話したという。なるほど鋭い分析のように感じられるが、若新氏の女性を「三股」にかけるという行為は、「男尊女卑」的とは言えないだろうか。
さらに女性が地方に残ってもらう方法として、「若い女性にいい思い出をたくさん作ってもらい、その上で女性が『この街では自分はちゃんと評価してもらえる』と感じてもらうことが重要だ」とコメントしているが、元交際相手の「精神科処方薬の過剰摂取」が「いい思い出」とは言い難いだろう。
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「自殺」に関してはテレビでこそないが、23年2月に都内で開かれた、若者の自殺防止を図る運動「生きテク」という実業家のオキタ・リュウイチ氏(47)が主導する社会活動のトークイベントで、「自殺を食い止めるだけでなく、その人がその後の人生をどう歩んだかに価値を求め、見届けたい」と話している。
これについて、民間のカウンセラー資格を持つ50代の男性に聞いてみた。
「誰もが納得できる素晴らしいコメントだと感じます。しかし週刊誌の報道ではご自身の言動がきっかけで女子高生を自殺未遂にまで追い込み、記事は『その後を見届けている』とも言えないようなので、説得力に欠けると思います」
ジャニーズ問題には「独禁法」を持ち出す
旧ジャニーズ事務所問題に関してはどのようなコメントをしていたか。23年9月17日に放送された「サンデー・ジャポン」(TBS系)で若新氏は、「普通のビジネスでいうとジャニーズがやってきたことは独占禁止法に抵触する状況。ウチのを使う以上ほかを出させないっていう、国でいうと一党独裁国家」と発言し、他の出演者が怪訝な表情を見せていた様子が放送された。これにネットは当時、
《そこから攻める?》
《何いってんだこの人》
《性加害はスルーか》
等と反応。若新氏の女性問題が報じられた今となっては、「性加害はスルーか」というポストが重く響く。
そして、松本人志の性加害疑惑に関しても、1月14日放送の同番組で、「権力者に女性をあてがうような芸能界全体の構造を問題視」したと「sirabee エンタメ」が当日に報じている。
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これに対しては、その日のうちにXに興味深い投稿がなされた。
#サンデージャポン で、松本人志さんの性加害についてコメントしている #わかしん。
子どもがいる中、愛人、セフレに対して
人を騙し酷い性行為をし、セックスも下手。
若新雄純は、大学の特任教授やコメンテーターしているのに、素行不良が酷すぎなのでクビにして欲しい。#爆笑問題 #サンジャポ— ゆき (@Nk1TCMf2IG71073) January 14, 2024
#サンデージャポンで、松本人志さんの性加害についてコメントしている #わかしん。
子どもがいる中、愛人、セフレに対して
人を騙し酷い性行為をし、セックスも下手。
若新雄純は、大学の特任教授やコメンテーターしているのに、素行不良が酷すぎなのでクビにして欲しい。
14日と言えば『週刊新潮』が若新氏のスキャンダルを報じる以前のこと。Xで報道前に「告発」がなされていたことになる。