バカのフリしてインタビュー?プーチンを取材した米国ニュース元看板司会者が心の中で嘲笑していたワケ

Meeting,Of,Russian,President,Vladimir,Putin.,Russia,Moscow.,28.02.2022
 

2月6日、ロシアがウクライナに軍事侵攻してから初めて西側のジャーナリストによるインタビューを受けたプーチン大統領。その動画はインタビュアーでアメリカの元FOXニュース看板司会者だったタッカー・カールソン氏の個人ウェブサイト等で公開されましたが、鋭い質問もなく、「ただプーチン氏の主張を聞かされただけ」との評も多く聞かれるものでした。そんなカールソン氏ですが、ここに来て「本音」を語り始めたといいます。インタビュー中、彼はどんなことを胸に秘めていたのでしょうか。国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんがメルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で紹介しています。

※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題「タッカー・カールソン衝撃の本音~プーチン主張は超バカげている!」

プーチンの主張は超バカげている!心のなかで嘲笑っていたアメリカ人インタビュアー

全世界のRPE読者の皆様、こんにちは!北野です。

2月6日は、親プーチン派の人たちにとって、「プーチン、偉大な勝利の日」であります。

なぜ?元FOXニュースの看板キャスター、タッカー・カールソンがプーチンにインタビューをした。それで、プーチンの主張が、全世界に拡散された。ということだそうです。

このインタビューを見ながら私は、「タッカー・カールソンは、知識量が十分ではないのだな」と思いました。

プーチンは、「自分に都合のいい事実だけ語り、自分に都合の悪い事実は語らない」という作戦で、インタビューを「情報戦の強力な武器」にしました。見事です。

しかし、RPEの皆さんは、「タッカー・カールソンでプーチンが語ったことの『ホントの部分』と『ウソの部分』」を見分ける力を身につけてください。

実を言うと、このインタビューの「ホント」と「ウソ」について、【裏メルマガ】で語っていました。是非こちらの記事をご一読ください。

プーチンがタッカー・カールソンからインタビューを受けた意味

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【裏】ロシア政治経済ジャーナル~情報ピラミッドを超越せよ!

なにはともあれ、タッカー・カールソンは、プーチンの言葉をとても素直に聞いていました。私は、「プーチンにとって都合の悪い質問をするほどの知識はないのかな」と思ったのです。しかし、ここにきて、タッカー・カールソンが【本音】を語り始めました(出所URLは、一番最後につけます)。

『Lex Fridman』チャンネル 2月28日付にタッカー・カールソンが出演していました。注目してほしいのは、1時間29分あたりです。

レックスさんが、「プーチンが、戦争継続の正当性は、【非ナチス化】だと言ったことについてどう思う?」と質問しました。

これに対してタッカー・カールソンは、「これは、私が今まで聞いた中で【最もバカげたこと】の一つだと思ったよ!」と正直に応じました。

少々、補足しておきましょう。プーチンは、ウクライナ侵攻の理由として、

  • NATO拡大を阻止するため。ウクライナのNATO加盟を止めるため
  • ルガンスク、ドネツクのロシア系住民を救うため
  • ウクライナの【 非ナチス化 】「非軍事化」「中立化」
  • ロシアが先制攻撃しなければ、ウクライナがロシアを攻撃しただろう

などなど、いろいろ理由を挙げています。

そして、プーチンは、タッカー・カールソンに、「ウクライナを非ナチス化しなければならない!」と主張した。「非ナチス化しなければならない」というのは、つまりプーチンは、「ゼレンスキー政権は、『ネオナチ政権だ』」と主張しているのです。タッカー・カールソンは、それを聞きながら、「これは、私が今まで聞いた中で【最もバカげたこと】の一つだ!」と思っていたというのです。

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