バカのフリしてインタビュー?プーチンを取材した米国ニュース元看板司会者が心の中で嘲笑していたワケ

 

「非ナチ化ってなんだよ」心のなかで嘲笑っていたカールソン

タッカー・カールソンの言葉に戻ります。

「私は、『非ナチス化』の意味がわからなかったよ」

レックスさんは、いいます。

「それは、文字通りの意味なんじゃないか?」

タッカー・カールソンは説明します。

「これについて、私にはいろいろ考えがあるよ。私は、その話全部が嫌いだ。なぜなら、それはリアルじゃないからね。ただの個人攻撃に過ぎない。誰かを、もう存在しない邪悪な政権と結び付ける方法だ。

しかし実際のところ、ナチズムは何であれ、ドイツ国家から分離できないだろう。それは、ドイツの民族主義運動だった。他にナチスはなかったよね?ナチズムの本もないし。

私がナチスになりたいとするよ。『ナチスになる』って、どういう意味なんだ?アイディアはない。私が言いたいのは、『我が闘争』がないということだ。『資本論』じゃないよね?『我が闘争』は、私の理解では、ヴェルサイユ条約についてだろ。いずれにしても、私はとても『反ナチス』だ。

私は単に、2024年にはナチス運動は存在しないと言っているだけだ。それは人々を邪悪だと呼ぶ方法だ。

OK!プーチンはウクライナ人の民族主義者が好きではない。プーチンは全般的にナショナリズムを嫌っているが、それは興味深い」

疲れてきたのでこのくらいにしましょう。

出所は↓です。

Tucker Carlson: Putin, Navalny, Trump, CIA, NSA, War, Politics & Freedom | Lex Fridman Podcast #414

1時間29分ごろからみてください。

ここで重要なこと。タッカー・カールソンは、プーチンの話を聞きながら、「これは、私が今まで聞いた中で【最もバカげたこと】の一つだ!」と思っていた。

しかし、彼のプーチンインタビューを聞いた一部の人たちは、「プーチン、やっぱすげえ!!!!」と、すっかりプーチンの作戦に踊らされてしまったのです。

繰り返しますが、タッカー・カールソン自身は、プーチンの話を聞きながら、「これは、私が今まで聞いた中で【最もバカげたこと】の一つだ!」と、心の中であきれ、嘲笑していたのです。

だから国際社会はプーチンを「プトラ─」と呼ぶ

プーチンは、ゼレンスキーを「ネオナチ」と呼びます。しかし、「ナチス」といえば、プーチン政権こそ「ナチス」に近い。

たとえばプーチンは、「ウクライナ人なんて民族は存在しない。ウクライナ人はロシア人だ」と主張し、ウクライナ人の意志を無視して、ウクライナ人を地上から消し去ろうとしています。

これは、まさに「ユダヤ人絶滅政策」を遂行していたヒトラーと同じといえるでしょう。

だから国際社会では、「プーチン」と「ヒトラー」をあわせて、「プトラ─」という言葉が生まれてきたのです。

(無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル2024年3月3日号より一部抜粋)

image by: Aynur Mammadov / Shutterstock.com

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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