韓国政府が専攻医7000人に免許停止の事前通知。韓国医療は崩壊してしまうのか?

 

福祉部のパク・ミンス第2次官は「具体的にいつするか、対象をどのようにするかに対する部分は決めていない。追加的に検討し、政府内で意思決定ができれば別途お知らせする」と答えた。政府が本格的な行政手続きに突入した中、大学では医療界の反発にもかかわらず、医学部の増員申請が殺到したことが分かった。

政府によると、全国40の大学で2025学年度の医学部定員を3401人増員すると申請した。ソウル所在の8つの大学で365人、京畿・仁川所在の大学5か所で565人など首都圏13個の大学が計930人の増員を申請した。非首都圏27大学が申請した増員規模は2471人に達する。政府の2000人増員規模をはるかに上回る規模だ。

医学部の増員にこれまで慎重な態度を取ってきた医学部の教授らも辞職届を提出するなど集団反発した。政府の医学部増員は訴訟戦に飛び火した格好だ。

前日、慶北大学医学部のユン・ウソン移植血管外科教授が「外科教授職を辞める」と宣言したのに続き、この日、忠北大学病院心臓内科のペ・デファン教授も自身のSNSに「免許を停止するという保健福祉部の発表と現在の定員の5.1倍を書いた母校総長の意見を聞くと、同僚たちが再び帰ってくる道が遠くなったという気がする」と辞職の意思を明らかにした。

江原大医科大学教授10人余りはこの日午前、医大前で記者会見を行い「教授と学生など構成員の意思に反する一方的増員方針に反対する」と明らかにした。柳世敏(リュ・セミン)医大学長(胸部外科教授)と柳允鍾(ユ・ユンジョン)医学科長(耳鼻咽喉科教授)は、剃髪式も行った。

全国33個の医科大学教授協議会はこの日「政府の医大定員増員は憲法に反する」として保健福祉部長官と教育部長官を相手に入学定員増員処分など取り消し訴訟を提起し執行停止仮処分申請書を提出した。

専任医の離脱は同日も続いた。ソウル大学・セブランス・ソウル峨山・サムソンソウル・ソウル聖母の「ビッグ5」大型病院では専任医の半分が再契約や新規契約をしていないことが把握された。

大韓医師協会(医協)の医学部増員阻止非常対策委員会はこの日、「医学部と修練病院の存在理由が消えた現実で、無理な医学部増員申請を強行した大学本部と政府の蛮行を強く糾弾する」と明らかにした。

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