自民ハレンチ過激ダンスショー“2つの大誤算”。言い訳に「多様性」で大炎上、ネトウヨからも「チップ口移し」を嫉妬され支持層はさらに激減へ…

2024.03.13
by kousei_saho
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政治資金パーティー裏ガネ疑惑の火消しに躍起となっている自民党に、またしても大きな問題が露呈した。昨年11月18日に自民党和歌山県連が主催した「青年局近畿ブロック会議」に、露出度の高い衣装を身につけた女性ダンサーを招いていたことが発覚。会議後の懇親会で、女性ダンサーの1人に口移しでチップを渡す男性参加者の姿がスクープされたのだ。

これに多くの国民が激怒し大炎上。鎮火の兆しもなく、江戸の街を焼き尽くした「明和の大火」ならぬ自民を丸焼きにする「令和の大火」状態となっている。

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県連サイドの「言い訳」が醸す物議

この騒動を受け、同会合に参加していた党青年局の藤原崇局長と中曽根康隆局長代理が辞任。女性ダンサーを招いた理由を問われた同県連青年局長の川畑哲哉県議は、「多様性の重要性を問題提起しようと思った」と釈明した。この「多様性」という言葉にネットユーザーも敏感に反応。

《多様性って言えばなんでも許されると思っている浅はかさ》

《裏ガネ作って脱税してセクシーダンサーとちちくりあいするのが自民の多様性か》

《こういうのが明らかな多様性の誤用だよね》

では、川畑県議が「多様性の重要性を問題提起しよう」と招いた女性ダンサーは、どのような方々なのか。調べてみるとネット上では早くも「グラマーダンサーズ」のメンバーだと特定されており、過去のインタビュー映像も“発掘”されていた。

インタビューからも分かる通り、チップを荒稼ぎしていると語るセクシーギャル。彼女らにランジェリーまがいの衣装でダンスを披露させるのが多様性と言えるのだろうか。むしろそこにあるのは、多様性とは真逆、「性欲お盛んなオッサンの趣味」だけとは言えまいか。

世界の潮流に抗う自民へ「とどめ」が刺される日

さまざまな問題の渦中にある自民党だが、報道によると昨年の党員数が前年比で3万人以上も減少しているという。

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そんな自民にとって、今回の騒動はとどめになるかもしれないと語るのは、さまざまな週刊誌で執筆経験を持つ50代のベテラン男性ライターだ。

「そもそも自民党は、多様性容認にかなり後ろ向きで、差別すら厭わないような姿勢を持っていると言ってもいい政党です」

このように語り、次のように続ける。

「同性婚に関しても、岸田首相は昨年『社会が変わってしまう課題』と発言するなど否定的ですし、当時の秘書官も同性婚カップルについて『隣に住んでいたら嫌、見るのも嫌』と、差別丸出しの発言をしています」(同前)

さらに挙げたのが、杉田水脈衆院議員の名だ。

「杉田議員が落選して浪人中の頃の話ですが、国連の会合に参加していたアイヌ民族の方々の写真を添えて『チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場』とSNSにアップするなど、“反多様性”を売りにしているのかと疑ってしまうほどです」(同前)

なぜかくも自民党は多様性を嫌うのか。その答えは、以下の団体の姿勢にある。

まずは「ただならぬ関係」を取り沙汰されている旧統一教会。

例えば以下の記事によれば教団の関連団体は、2015年に渋谷区で同性パートナーシップ制度ができる直前、同制度を攻撃するビラを配布したとされている。

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自民党に強力な影響力を持つ日本会議、神社本庁、そして神道政治連盟も多様性を極度に嫌悪しているとされ、自民党の会合で同性愛について「後天的な精神の障害、または依存症」「同性愛行為の快感レベルが高くてなかなか抜け出すことができないのは、ギャンブル依存症の人が沢山儲けた時の快感を忘れられず、抜け出せないのと同じ」などと記された冊子を配布したと報じられている。

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「多様性を認め受け入れることは世界の潮流ですから、そこに抗う自民党に疑問を感じた党員が続々離脱していくということは今後も十分にありえます。自民にとって今回の騒動が“とどめ”になる可能性も否定できないのではないでしょうか」(同前)

関西では通用しない「寒すぎる」言い訳

さらにこんな「とどめとなる理由」を上げる人物もいる。生まれも育ちも関西という40代のマスコミ関係者はこう話した。

「『自分たちだけいいもん食いやがって』『自分たちだけいい女といちゃつきやがって』という声は、まあどこの地方からも上がる可能性はありますが」

とした上でこう続ける。

「今回の騒動を起こしたのは和歌山県連ですが、和歌山県は吉本興業と包括連携協定を結ぶほどお笑いに敏感な土地です。ですから県民にとって『多様性のために女性ダンサーを招いた』という言い訳はあまりに寒すぎるし、あまりに官僚的、もっと言えば永田町文学的な表現ですから一切通用しません」(同前)

つまり、地域性が大いに関係しているとの指摘だ。

「下手な言い訳なんかしないで、『口移しできて最高だった』『いい香りがしていろんな感覚が刺激された』『お触りを我慢するのが大変だった』みたいに正直かつストレートな感想を“申告”するのが正解でしたよね」(同前)

さらに「ここは東京ですから私も標準語で受け答えしていますが」と前置きし、

「そもそも関西人は地元で標準語を耳にするだけでドン引きしてしまうという性質を持っています。ですから今回のように何の脈絡もなく唐突に『多様性』などと言われたら、さすがの自民党支持者もサブイボが立ってしまうのではないでしょうか」(同前)

それが「自民党にとってとどめになる」との見立てのようだ。

さすがの自民ネトサポも世耕氏を見捨てるのか

すでに各種報道が伝えているとおり、「サブイボもの」の言い訳を口にした川畑県議は世耕弘成参院議員の元秘書であり、さらに女性ダンサーにチップを口移ししたのは世耕氏の現役地元秘書であることが判明している。

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世耕氏といえば、まさに党全体で火消しに必死な政治資金パーティー裏ガネ疑惑で注目され、14日に開かれる参院の政治倫理審査会で1,542万円の収支報告書未記載金の「壮大な言い訳」をすると見られる安倍派5人衆の1人だ。そんな彼のこれまでの“活躍”を、40代の男性ネットメディア編集者はこう語る。

「世耕さんはかつて自民党のネットサポーターを動かし、ネット世論工作を繰り広げてきたとも言われています。『チーム世耕』なんて言われていましたが、世耕さん自身は『自民党のゲッベルス』と呼ばれていました。もちろん公的にではないですよ(笑)」

ゲッベルスとは言うまでもなく、ナチスの宣伝相を務めたヨーゼフ・ゲッベルスのことを指している。

「ネットサポーターも、本音では『税金で飲み食いしたい』『セクシー女性ダンサーといいことしたい』なんて思っていたのではないでしょうか。だからこそ、『こいつアホなのか?』と思いつつもチーム世耕の一員としてネット工作に協力してきたのではないかと思うんです。でも今回、和歌山県連が起こした騒動で、世耕さんも自民党もネトサポたちから見捨てられてしまうでしょうね」

そんな状況に追い詰められた政権与党、自民党。世耕氏に対する自民名物の「アクロバティック擁護」は、もはや期待できそうにない。

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