満開の桜が呼び覚ましてくれる数々の“思い出”。元お天気お姉さんが「桜と日本人」の関係を考察する

 

と、今回はいつもとは異なりやわらかネタでしたが、桜と富士山って、日本人のマインドの土台だと思うのです。日本人アイデンティの一部とでもいいましょうか。

毎年春がくれば桜は咲く。そのルーティン化した経験は、何重もの層になって心の奥底に蓄積されます。そこにはその年々の偶然の出会いや出来事があり、それぞれ異なるリズムを含んでいます。人はそれを「思い出」と呼ぶのでしょう。

何重もの層の記憶は、目で捉えた景色、その場の匂いや空気感、目の前にいる人の表情、自分の心の動きなど、複数のファクターで構成されています。懐かしくもあり、寂しくもあり、それでいて温かで。「ああ、今年も桜が咲いた」――と思い出をめぐるのです。

このルーティンは、「私」が考える以上に「私」を支え、「私」の価値観を形成します。大袈裟に思われるかもしませんが、人間は「思い出」なしには生きていけません。つい「新しい情報や出会い」ばかりを求めがちですが、思い出は人が人であることの証なのです。

さて、2024年春、あなたはどこで桜を見ましたか?桜を見て誰を思い出しましたか?

みなさまのご意見、感想、経験などお聞かせください。

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米国育ち、ANA国際線CA、「ニュースステーション」初代気象予報士、その後一念発起し、東大大学院に進学し博士号を取得(健康社会学者 Ph.D)という異色のキャリアを重ねたから書ける“とっておきの情報”をアナタだけにお教えします。
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