5月16日発売のスマートフォン「Xiaomi14 Ultra」には、ドイツのカメラメーカー「ライカ」と中国の家電メーカー「Xiaomi」が共同開発したクアッドカメラシステムが採用されています。「子供の運動会とか、これ1台で完璧」と言われるカメラ性能に惹かれて、慌てて購入したのは、ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さん。今回のメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』では、実際に運動会で使用し、カメラとしての感触をレポート。同時に、スマホの機能として予想外の「落とし穴」があったと報告しています。
Xiaomi14 Ultraを購入するも意外な「落とし穴」にハマる──2大家電量販店では早くも「販売終了(生産完了)」に
Xiaomi 14 Ultraを購入した。MWCでの発表会を取材したときから欲しかったのだが、日本での発表会開催時、ロンドン取材に出かけていたりして、すっかり実機に触る機会を失っていた。
発表会後、SNSをみると知り合いがここぞとばかりにXiaomi 14 Ultraで撮影した画像をアップしている。「ちょっと触ってレビュー記事を書いてみるかな」とPR代理店に貸出機の依頼をしたところ「出払っていて、貸せるのは3~4週間後になる」というメールが返ってきた。それでは、レビュー記事としてはかなり後発になってしまい、世間の注目を浴びそうにないということで「それではキャンセルします」と断ってしまった。
その後、家電量販店の通販サイトを見ると「販売終了」と書いてあったり「品切れ中でお取り寄せ」という文字が並び、もはや買える状態ではなかったのだ。
ラジオNIKKEI「スマホNo.1メディア」では、元々、Xiaomiの安達さんのゲスト出演が予定されていたのだが、一言「子供の運動会とか、これ1台で完璧ですよ」という誘い文句に火がついてしまったのだった。実は子供の運動会が6月1日にあるということで、慌てて欲しくなってしまった。
au +1コレクションやIIJmioの通販サイトで購入できそうであったが、いつ届くかわからない。そこで、5月31日、朝イチで渋谷に出かけ、パルコにあるXiaomiに期間限定ポップアップストアまで出かけて無事、購入したのだった。
翌日の運動会は晴天ということで、結構、良い感じの写真や動画が撮影できてかなり満足だ。個人的にはマクロの性能も高く、これであれば、記者会見のプレゼン写真、フォトセッション、製品のタッチアンドトライなど取材活動にかなり役立ちそうな気がしている。
これまでいくつかの1インチセンサースマートフォンを渡り歩いていてきたが、1インチの画質には心躍るものの、どうしても周辺がボケてしまいがちになり、取材で撮影するには若干、不向きな面もあった。Xiaomi 14 Ultraに関しては、被写体をキッチリと撮影できるだけでなく、連写にも耐えられるので、取材の現場には本当に役立ちそうであった。
ただ、いまのところの不満を上げるとするならば「eSIMに非対応」という事に尽きる。デュアルSIMでプラスティック、eSIMどちらも使えるかと思いきや、nanoSIMが2枚使えるだけという縛りがあったのだ。まさか、このタイミングでXiaomiがeSIMに対応しないなんて、予想外も良いところであった。
5月にiPad Proも登場し、もはや手持ちの回線はほぼeSIM化しまっただけに、この週末はeSIMからプラスティックSIMカードに切り替える手続きをしなくてはいけなくなってしまった。
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