マッキンゼーに転職も新卒1年目のアナリストに歯が立たず。30万部のベストセラー作家はいかにして世界的コンサルになったか

Rear,View,-,Asian,Business,Man,Being,Frustrated,Standing,In
 

就職・転職先として現在大人気となっている外資系コンサルティングファーム。そんな企業のひとつであるマッキンゼーで14年の勤務経験を持つ赤羽雄二さんに、念願叶って外資コンサルに中途入社を果たしたものの、2年目のアナリストに歯が立たず途方に暮れている読者からの相談が届きました。実はマッキンゼーへの転職時に全く同じ状況を経験したという赤羽さん。メルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』で、自身がどう対応したのかを紹介しています。

コンサルティングに転職しましたが、2年目のアナリストに全くかないません

Question

shitumon

28歳、社会人6年目です。電機メーカーの営業に始まり、4年したところで、本社の経営企画チームに配属されました。全社的な営業部門強化プロジェクトが始まったためです。プロジェクトが一段落しましたし、経営企画チームに異動してから夢でもあったので、外資系のコンサルティング会社にチャレンジし、何とか転職することができました。報酬は3割アップだったので、万々歳だったのですが、入ってからが最悪です。そこそこできたはずのエクセルもパワーポイントも2年目のアナリストに全くかなわず、すっかり自信を失ってしまいました。彼らは、あっという間に表を作り、分析をし、20ページくらいの資料をすぐに作ります。悪循環に陥っていることはわかっているので、何とかしたいのですが。

赤羽さんからの回答

ご相談どうもありがとうございます。私もコマツ8年(うち、留学2年間)ののち、マッキンゼーに転職した際に全く同じ状況でした。もっと悪かったと思います。コマツでは、超大型ダンプトラックの開発チームで、エクセルは使ったことがなかったですし、パワーポイントも全く経験していませんでした。

最初のプロジェクトには、今は著名な一部上場IT関連企業の創業者の方が新卒1年目のビジネスアナリストとして大活躍しておられました。私が9月入社で彼女が4月入社だったので、わずか5ヶ月の違いです。

それでも、エクセル、パワーポイントの使い方も、分析スピードも、チャートの描き方も比較のしようがないレベルでした。

なので、お気持ちは大変によくわかります。

ただ、気にしてもしょうがないです。会社もこのへんの課題をわかって採用しています。

事業会社を何年も経験して採用したアソシエート(会社によって名前は違うと思いますが)は最初仕事ができなくても数ヶ月もすると活躍し始めるのがわかっていますから、初任給も高く、多くの人は実際何とかアジャストしていきます。

私は最初のうち、月1回報告会があるとして、月の第1週は22時頃まで、第2週は24時頃まで、第3週は午前1時過ぎまで、第4週は午前2~3時まで仕事をしていましたが、2回ほど繰り返して、これは無理だとさとり、やめました。

続かないので、月の第1週は19時頃まで、第2週は21時過ぎまで、第3週は23時頃まで、第4週は零時~午前1時過ぎまでにして、初めて長く続くようになりました。

そのくらいは時間をかけて成長し、貢献するしかないとは思います。

この記事の著者・赤羽雄二さんのメルマガ

初月無料で読む

image by: Shutterstock.com

赤羽雄二 この著者の記事一覧

ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクター 東大工学部卒業後、コマツにてダンプトラックの開発に携わる。スタンフォード大学大学院に留学し機械工学修士、修士上級課程を修了後、マッキンゼーに入社。ソウルオフィスをゼロから立ち上げるなど、14年間活躍。その後、ブレークスルーパートナーズ株式会社を共同創業し、ベンチャー共同創業・経営支援、大企業の経営改革、経営幹部育成、新事業創出に取り組む。韓国、シンガポール、インド、ベトナムなどの企業を支援。 著書に 『ゼロ秒思考』 『速さは全てを解決する』 『瞬時に切り返す会話術』 『自己満足ではない「徹底的に聞く」技術』 など、国内26冊、海外28冊。合計131万部超。 内外での講演多数。東京大学、早稲田大学、電気通信大学、北陸先端科学技術大学院大学講師。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料お試し登録はこちらから  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」 』

【著者】 赤羽雄二 【月額】 ¥880/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 月曜日

print
いま読まれてます

  • マッキンゼーに転職も新卒1年目のアナリストに歯が立たず。30万部のベストセラー作家はいかにして世界的コンサルになったか
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け