7月7日に投開票となる都知事選には、過去最多56名もの候補者が名を連ね、17日間の選挙戦が繰り広げられています。候補者たちの顔ぶれを残念な思いで眺めるのは、中部大学元教授の武田邦彦さん。今回のメルマガ『武田邦彦メールマガジン『テレビが伝えない真実』』では、「都知事選挙はもはや『就職活動』」と題し立候補者のレベル低下を嘆いています。ここでは、現職の小池百合子候補のことを政治家として信用できないと主張する部分を抜粋。武田さんは、今だ学歴詐称の疑いがくすぶり続けることや、二期終えての公約達成度を厳しく批判しています。
都知事選挙はもはや「就職活動」。立候補者のレベルが下がってしまった訳
現在、7月初旬の東京都知事選に向けて、選挙活動が行われています。候補者はこれまでの最大の56人が名乗りを上げ、多くの候補者がしのぎを削っていますが、実は中身を見るとそれほど褒めたものではありません。
これまで二期にわたって都知事を担当してきた小池氏は、その都政の評価はともかくとして、長く「カイロ大学を卒業したかどうか」という疑惑を解消できないでいます。
形式的には、すでにカイロ大学の所在地であるエジプト政府から小池氏がカイロ大学を出たという証明書が出ていますが、大学からの証明ではなく政府からの証明というのはいかにも不自然です。それに加えて大学時代の友人がいないこと、カイロ大学で講義を受けるにはアラビア語が必要ですがアラビア語が話せないこと、などが噂されています。
形式的には確かに政府のものであれ、大学のものであれ、卒業を証明する公的書類があれば良いのですし、もともと都知事が大学を出ていなければならないということはありません。
この問題はむしろ都知事になった人が、大学を卒業したかどうかが明確ではないということ、虚偽の卒業を言ってるのではないかという疑いがあり、それを少なくとも正々堂々と、誰にでもわかるように明確に否定できないということにあります。
当然ではありますが、政治家はその政治家の発言を信用することによって成り立つ仕事であり、それと政治的実績が期待に沿ったものであることを持って民主主義は成立するからです。また小池氏の業績においては第二期に掲げた8つの公約のうち、「待機児童のゼロ」以外には公約を達成していないという問題があります。
また対立候補として有力視されている蓮舫氏は──(『武田邦彦メールマガジン『テレビが伝えない真実』』2024年6月26日号より一部抜粋)
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image by: 小池百合子オフィシャルFacebook