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小学校から大学までエスカレーター式の学校はNG。子供を「将来お金が稼げる人間に育てる」ために注意すべきこと

子育て中の親が誰しも願うのは、我が子が自分の力で稼ぎ暮らして行ける人間に成長すること。そんなタイプに育て上げるため、親として何をすべきなのでしょうか。今回のメルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』では人気コンサルの永江さんが、親が意識すべき3つのポイントを紹介。具体例や注意点を挙げつつ、各々について詳しく解説しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:2歳の子どもを「金持ちのドラ息子」にさせないために

2歳の子どもを「金持ちのドラ息子」にさせないために

Question

永江さんこんにちは。私は起業して、そこそこですが、成功したと言えるかと思います。今の妻は、成功してから結婚しましたので、正直そこにアグラをかいているような暮らしです。

質問は2歳になったばかりの息子の教育についてです。妻が贅沢好きで、このまま息子も贅沢が当たり前、になるのがすごく怖いです。私は息子に「お金のために仕事をする人間」にはなってほしくないです。かといって「お金に無頓着な人間」いわゆるボンボンにもなってほしくないです。私は息子に「自分でお金を(楽しく)稼げる自立した人間」になってもらいたいです。

今後どのような点に注意すれば良いとお考えでしょうか。ご意見いただければ
幸いです。

永江さんからの回答

お子さんをいわゆる「金持ちのドラ息子」にしないためには、贅沢を避け、努力と経験を重視し、適切な教育環境を用意することが重要だと思います。

江戸時代のことわざに「売り家と唐様(からよう)で書く三代目(初代が苦労して築いた財産を、苦労を知らない三代目が家業をおろそかにして遊び暮らした結果、財産を使い果たして家を売りに出すようになるたとえ)」という言葉があります。例えばトヨタの豊田社長やユニクロの柳井さんも、子どもを自社に入社させる際、最初から優遇せず、他社で修行させたり営業マンなど下のポジションからキャリアをスタートさせることで後継者育成に成功していますよね。

同様に、質問者さんも三代目(お孫さんの代)が家を潰さないよう、今のうちからお子さんをしっかり教育することが大切です。

その上で大切なポイントは大きく分けて3つあると思うのですが、まず1つ目は「不必要な贅沢を避ける」ことです。奥さんが贅沢好きというのはご自身が選んだパートナーなので仕方ないとして(本当に困っているならご夫婦で話し合うべきですが)、お子さんの金銭感覚まで狂わせるのは止めるべきでしょう。

なぜなら本当のお金持ちは子どもに不相応なお金を与えないから。海外のセレブや富裕層も高級レストランに行く時は子どもをシッターさんに預けるのが普通ですし、むやみにおもちゃや欲しいものを買い与えません。ソニーの直系の方は大学時代小遣いもなくて自分でバイトしていたそうです。

つい先日も世界トップのサーフボードブランド「ロスト」創業者のメイヘム氏がお子さんを連れて来日していましたが、20歳のお嬢さんはサーフボードのデザイナーとして真面目に勉強に打ち込み、大学も奨学金で通うそうです。

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2つ目は「お金の使い方・稼ぎ方を教える」ことです。プレジデントの記事でも詳しく解説されていましたが、

「おもちゃがほしい」とわが子にねだられたとき、大富豪の親が聞き返す2つの質問

子どもが欲しいものがあると言ったらすぐ買ってあげるのではなく、なぜ欲しいか、対価を得るために何をするかを聞いてみる。例えば「塾の成績でトップになったら」「次のテストで5教科平均●点以上取ったら」など一定の努力や条件をクリアした時、ご褒美として買い与えるのも良いと思います。

3つ目は「教育には惜しまず投資する」こと。将来お金を稼げる人間に育てるには教育が最もコストパフォーマンスが高いので、わたしが質問者さんの立場なら、子どもは小学校から私立に入れて良質な学習環境を整えます。経済的に可能なら中学以降は海外留学も検討しますね(もちろん本気でやる気がある場合。遊び目的の留学は絶対に認めません)。

ただ1点注意すべきなのは、小学校から大学までエスカレーター式の学校は避けること。わたしの周囲でも、一流大学卒なのに全く仕事が出来ないと思う人は幼稚園からエスカレーター式に大学までのぼってきて遊び呆けていた……という人が多いです。

まとめると、将来三代目が家を潰さないように、二代目のお子さんには幼い頃から無限にお金を与えないこと、稼ぎ方を教えること、教育にはお金を惜しまないことの3点を意識することが大切だと思います。

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image by: Shutterstock.com

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