ハリス氏の父親はジャマイカ出身で、母親は19歳の時にインドから移民してきました。2人ともエリート中のエリートで、公民権運動家でもあります。ハリス氏は、不公平と差別と猛然と戦う日常の中で育ち、「黒人のハーバード」といわれるハワード大学で学びました。
ハワード大学は首都ワシントンDCにあり、奴隷制が廃止される前の1876年に、黒人の教育水準向上を狙って設立され、高等教育履修と社会的地位向上を目指す黒人学生の登竜門ともいわれています。最近では、アマゾンやグーグルなどと連携した教育プログラムを創設したり、マスターカードに教授を送り込み、学生のインターンシップ・プログラムを構築したことが話題になりました。
ハリス氏はハワード大学卒業後は、カリフォルニア大学ヘイスティングス法科大学院を卒業し、サンフランシスコ市郡地方検事、カリフォルニア州司法長官、そして上院議員などの公職を長年歴任しています。
育った環境を鑑みると「正義感に強い人」であることは間違いないでしょう。
また、2019年に大統領選に立候補した際、次のようにコメントしています。
My mother would look at me and she’d say,‘Kamala, you may be the first to do many things, but make sure you are not the last.’
(河合訳:母は私をみつめてこう言いました。あなたは多くのことを成し遂げる最初の人になるかもしれない。でも、決してあなたは最後の人になってはならない)
と。
民主党が大統領候補指名に、ハリス氏で一本化するとの報道も出ています。彼女は、副大統領に誰を指名するのか?女性なのか?マイノリティなのか?若手なのか?
考えるだけでワクワクしますよね。かたや日本は…、壁がますます高く、厚くなっているように思えてなりません。
みなさんのご意見、お聞かせください。お待ちしています。
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