そしてカマラ・ハリスはさらにブレブレです。
最初は、不法移民・難民の権利に非常に同情的に登場しました。
ところが不法移民が殺到して、国境問題の担当になっても、ひどい状況の現場を見に行くことすらしませんでした。
中南米の国に行って「アメリカに来ないでくれ」とも言いました。
「一体、国境をどうしたいのだ」という感じです。
問い詰めるべき米国マスコミは、トランプに利するのが嫌なので、できるだけ触れません。
問題はカマラ・ハリスだけではありません。
民主党は「反トランプ」でまとまっているだけで、重要課題である国境問題について党内がまとまっていないのです。
それが英エコミストの「トランプには原則がある。それが強みだ」という言葉の意味なのです。
逆に言えば、民主党、そしてカマラ・ハリスには国境問題の原則がないのです。
選挙が近づくにつれて次第に明らかになります。
PS
記事には「カマラ・ハリスは党内の進歩派(Progressive)に引きずられてはならない」という記述もありました。民主党には過度に左の議員グループがいるのです。それで「不法移民はダメだ」と強く宣言をして、この争点を無効化できないのです。それさえすれば、前回も前々回も楽にトランプに勝てたでしょう。
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