「駅前のスケボーは酔っ払いのオッサンよりタチが悪い」!?
《ウチのオフィスビルは夕方頃からスケボー勢が集まってくる。うるせーし危ないし、階段の手すりにでも金玉打ち付けて消えてくれんかな?》
《都内某駅前で腹が立つのは酔っ払いのオッサンとスケボーのガキんちょ。どっちも通行の邪魔という共通点がある》
《暴走族を珍走団と呼ぶように、スケボー連中にも蔑称が必要だとつねづね思ってる》
もちろんこれとは逆に、日本におけるストリートカルチャーに対する無理解を嘆く声や、サッカーや野球を引き合いに「何でもかんでも禁止にしては若者が可哀想だ」とする、スケボー擁護派の意見も少なくない。
ただ、そのような声を一般層に広く受け入れてもらうのは、なかなかハードルが高い。先の編集デスクの考察。
「たとえばサッカーの場合、深夜の公園でリフティングやフェイントの練習をするくらいなら大きな音も出ませんし、多くの人が温かく見守ってくれそうですよね。でも壁に向かってシュート練習をすればご近所から苦情が出てしまいます。スケボーも同じだと思います。要は他人に迷惑をかけないこと。スケボーで難しいのは、階段などを用いたトリックで大きな音が出てしまうということ以上に、歩行者に配慮してちゃんと停止したつもりでも、相手から見るとかなり怖い場合があるという点ではないでしょうか?歩行者からすれば、スケボー側の技量なんて分からないし信じる義理もない。そもそも、スケボー側がどんな技を決めても周囲の大半は興味などなく、どうでもいいと思っているという点をよくよく理解しておく必要があると思います」(前同)
スケボーが偏見の目で見られれば見られるほど、一般層の競技に対する理解は浅くなり、そのすごさや魅力も伝わらなくなってしまう。日本が本当の「スケボー大国」になるには、さらなるマナー向上や専用施設の充実が必須なのかもしれない。
image by: RuinDig/Yuki Uchida, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons









