第2類型=グローバリズムと瓶中ナショナリズムの腹下しセット
どういうわけか、グローバル経済にフレンドリーな政治家に限って、瓶の中のナショナリズム、つまり在日米軍に蓋をしてもらっている中での国内向けネトウヨ迎合というセット定食が数多く見られます。その中には、第1類型の守旧派も混じっており、なかなか見分けがつきません。
●高市早苗:政策の理解力は、かなりクエスチョンなのと、この類型の典型。経済安保で民業圧迫することは、米国の安全保障に悪しき迎合をしつつ結局は競争力を削ぐ危険性があるが、どこまで認識しているのか疑問。
●コバホーク(小林鷹之):現在の40代が政治的理由で靖国賛美するというのは、流石に不気味。どう考えても守旧派と結託している可能性は濃厚。そもそも官僚出身で構造改革など「無理」だと骨の髄まで叩き込まれている感じも。
第3類型=何らかの改革は意識内に辛うじてあるかも
●小泉進次郎:環境相の際の迷走は仕方ないにしても、農政部会長時代に農協と対決した経歴は評価。農協も農林中金も、進次郎改革を拒否した後にボロボロになったという事実は重い。ただし、お父さんの悪い癖の影響で、中国との実務的関係修復は依然やりそうもないのと、原発消極策で電源どうするのかは疑問。
ただ、農業改革もしっかりGDP擁護の観点からであったかは疑問が残ります。それにしても、子育て奮闘中という話題にヤフコメ爺連から猛烈なネガティブが飛んでくるのはどういうわけでしょう。この点で中央突破、いや守旧派を完全撃破してくれると、少子化対策には大きな前進になるかも。しかし43歳で早すぎるとか言われているのも謎です。
●河野太郎:突破力もかなり錆びついたし、構造改革の本丸に切り込む迫力も感じなくなりました。ですが、依然として昭和のファンタジーではなく、2024年現在の同時代的感性を持っているのは貴重。
●齋藤健:全体が把握できている政治家というのは珍しい中で、大将のイメージではないという考え方も。こういう人が誰かを担ぐことで回せる政権が生まれればとも思います。
しかし、どう考えても、この11人は政策論争ではなく統治能力のイメージで競っていくのでしょう。もっと言えば、直後の総選挙の「顔」としての効果だけで選ばれるわけです。
ただ、面白いのは、当面の総理総裁は選挙向けの人気優先で選ばれるにしても、仮に選挙で生き延びてしまうと、その政権が強化されるわけです。そこに、不思議なパラドックスがあります。









