アパレルショップのSNSなどの投稿を目にしたことはありますか? 無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、この投稿の仕方で魅力を高めることができるとして、その方法を明かしています。
どのお客様に向けた情報か?
アパレルショップのSNSやWEB投稿で商品紹介をしているのをよく見かけますよね。
こういう紹介(写真や動画や文章)で、誰に向けて内容を作っているのかがわかっているスタッフの投稿は、とても魅力を感じます。
たとえばA店の投稿に着用写真が載っています。
その着用写真ではサイズ感はわかりにくく、カッコよくコーディネートされた服をカッコよくポーズを決めたスタッフが着て良い感じに写真に収まっているわけです。
一方でB店の着用写真の投稿を見ると、細かくサイズの情報を出してくれているし、真正面・真横・真後ろとスタッフが着用してどんな風に洋服が見えるかも詳しく見せてくれている。
スタッフの情報も身長だけではなく、体重や体格がどうかなどもしっかりと説明をしてくれている。
さて、どちらがお客様のための投稿をしていると考えられるでしょうか。
「そりゃB店でしょ」と思われる方が多いかもしれません。
確かにB店の投稿には詳しい情報があり、買いやすいと言えるでしょう。
しかし実際には、必ずしもB店が正解とは限らないのです。
なぜなら、対象としているお客様が全然違うからですね。
あくまでも傾向の話ですが、B店の情報は洋服を買うのにそこまで慣れていないお客様からすると、とても買いやすい情報が並んでいます。
また価格帯的にも比較的低めの設定になっている商品の方が、こうした情報は求められやすい。
一方でA店の場合は、洋服を買うのに慣れているお客様が対象になっていることが多いわけです。
こういうお客様の場合は、パッと見てある程度服のことを理解できる人が多いために、細かい情報よりもむしろビジュアルがどう見えるかが重要だったりします。
つまり対象となるお客様によって求められている情報は変わり、それぞれがその情報を提供できていればどちらも魅力的な情報になるのです。
もちろん細かい情報があればあるだけお客様は買いやすくなります。
でもそればかりだと今度は情報が増えすぎてしまって、ブランドイメージが下がって見えることもあります。(ファッション特有かもしれませんが)
購入場所もWEBで買うとは限らず、WEBで見たら店舗で確認して買うのがスタンダードになっている店もあり、そういう場合はWEBの情報はあえて絞っていることもあります。
だからお客様のことをよく理解し、お客様に合わせた情報を出せるかどうかが肝心なのです。
各ショップの投稿を見ていると、「これは真似したいな」と思うことも少なくありません。
しかし自分たちのお客様に合う情報を使っていかないと、むしろ逆効果になる場合もあります。
WEB上での情報も、リアル店舗でやっていることと一緒で、お客様のことをよく理解する必要があるのです。
今日の質問&トレーニングです。
1)自社(自店)でWEBに出している情報は、見てくれているお客様に合った情報になっていると自信をもって言えるものでしょうか。
2)改めて自社の情報を見てくれているお客様が求めているものが何かを、書き出して整理してみましょう。
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