次に更年期障害と糖質制限食について、考えてみましょう。
更年期障害の症状には自律神経症状として「動悸」「発汗」、精神症状として「イライラ」「そわそわ」などがあります。
これらの症状は、糖質摂取による「血糖値の乱高下」により、更年期でなくても生じます。
そして更年期の人が普通に糖質を摂取すると、「ホルモンバランスの乱れ」による症状と「血糖値の乱高下」による症状が、ダブルで生じるので、いわゆる更年期障害の症状が、きつく出やすいと思われます。
血糖値の乱高下は酸化ストレスの大きなリスクとなりますので、それがないだけでも、更年期障害の症状はマイルドになると思います。
酸化ストレスは、がん、動脈硬化、老化、糖尿病合併症、アルツハイマー病、メタボリックシンドローム、パーキンソン病、狭心症、心筋梗塞、慢性炎症などに関与することが明らかとなっています。
それが、最小限になることは、更年期障害予防だけではなく、生きていく上で大きなアドバンテージとなります。
これからも、美味しく楽しく末長く糖質制限食実践で、健康ライフを送って頂ければ幸いです。
今回の記事は、「糖尿病と女性のライフサポートネットワーク」田中佳代準教授の記事(☆)を参考にさせて頂きました。
(☆)糖尿病と女性のライフサポートネットワーク 代表 田中 佳代(久留米大学医学部看護学科母性看護学准教授)
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