女優の小芝風花さん(27)が春頃からの噂どおり「オスカープロモーション」を退所して「トップコート」に移籍することが明らかになりました。ただ、最近の小芝さんに対する芸能関係者の評価は「芝居はできるが数字が取れない女優」というもの。年明けからは、同じく「数字が取れない俳優」と言われる横浜流星さん(28)主演のNHK大河ドラマ『べらぼう』に出演する小芝さんですが、新しい環境で結果を出すことはできるのでしょうか?芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。
小芝風花が菅田将暉の事務所に移籍も、前途は多難!?
小芝風花が、13年在籍した『オスカープロモーション』を今年いっぱいで退所し、年が明けてからは菅田将暉、松坂桃李らが所属する『トップコート』に移籍することが公になりました。
『オスカー~』といえば、2019年に忽那汐里、2020年に米倉涼子、剛力彩芽、岡田結実という看板女優たちが相次いで退所し、一部メディアでは小芝の動向も心配されていました。
米倉が退所してから4年以上が経過しますが、事務所側と小芝の間ではこの間、激しい“綱引き”が行われていたことが容易に想像できます。
私個人の印象を言わせていただくなら、『オスカー~』を退所した女優は、その後のキャリアがいまいち伸びていかないような気がしています。
例えば米倉は、舞台『シカゴ』を大病により降板、その後“脳脊髄液減少症”と向き合いながら主演した12月6日公開の『劇場版ドクターX FINAL』も、関係者の期待が大きすぎたのかもしれませんが、思ったほどには客足が伸びていません。
また剛力も、有名実業家との交際に完璧にピリオドを打った後、女優業に力を入れ始めますが鳴かず飛ばず。今年9月に『極悪女王』でライオネル飛鳥を演じましたが、話題になるのは、ゆりやんレトリィバァや唐田えりかばかりでした。
小芝の頭の中には、今年4月に『A-team』から『フラーム』に移籍し、仕事のクオリティが一気に上がった感のある吉岡里帆がイメージにあるのかもしれませんが、はたして同じように女優としてキャリア・アップできるのか…これからが注目でしょうね。
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「芝居は上手いが数字が取れない」女優
大手事務所から退所した女優というのは、もちろん個人の資質もあるわけですが、営業や売り込んでくれる側との相性の良さとセンス、フィーリングが大事になってくると言えるでしょう。
小芝風花という女優に対し、芸能関係者たちは“芝居はできるけど、数字が取れない”と評価していると聞いています。
たしかにテレビドラマをみると、今年7月期の『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』(日本テレビ)は、固定ファンも多い“警察もの”にもかかわらず、平均視聴率は5.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)…。元『AKB48』大島優子や『Snow Man』阿部亮平を追加でキャスティングしたものの、視聴者が激増することはありませんでした。
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横浜流星とともに「数字が取れない」の汚名を返上できるか?
また今年1月期の時代劇『大奥』(フジテレビ)も、通常の連続ドラマの倍の予算をかけ、共演者に『KAT-TUN』亀梨和也、西野七瀬、『Snow Man』宮舘涼太を揃えましたが、平均視聴率は4.8%(同調べ)という無残な結果を残してしまいました。
さらに過去の映画に関しても、2022年10月に公開されたジャパニーズ・ホラーの代表作『貞子DX』は、3週間強の興行で、興行収入成績はわずか約3億円だけでした。
女優として初出演にして初主演を務めたKōki,の『牛首村』が約5億6,000万円という興収成績だったことを考えると…少々深刻にもなりますよね。
木村佳乃、佐々木希、杏、趣里…といった女優たちを抱える『トップコート』で、一気の女優覚醒となるのでしょうか。
まずは今年の夏から徐々に解禁されてきている、“美し過ぎる”と評判の“伝説の遊女”役、NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』が1月5日から放送される予定です。
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豪華絢爛な着物を重ね着し、高下駄を履いて練り歩く所作も、その重さと振る舞いからして勉強中といったところでしょうが、今回のこの移籍が、打算的だとファンに解釈されないためにも、横浜流星とともに大きな話題になることを期待しています。
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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao
image by: 小芝風花オフィシャルサイト