横浜流星を好きすぎる報知映画賞の八百長疑惑に芸能記者が思うこと。横浜は“数字が取れない役者”の汚名を返上できるか?

2024.12.05
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報知映画賞にまつわる出来レース疑惑を『週刊女性PRIME』が報じたのは先月末のこと。この記事は大手ニュースポータルにも配信され、多くの読者に閲覧されたのですが、その後、なぜか削除されてしまったようです。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが騒動の背景を詳しく解説します。

歴史ある国内映画賞にまさかの“出来レース”疑惑!?

『週刊女性PRIME』が、歴史を持つ報知映画賞の今年の受賞者に異議を唱えていました。

『ただの出来レースじゃん』横浜流星、吉岡里帆出演の映画が“公開前”なのに映画賞受賞で衝撃の声」というタイトルのその記事は、11月29日に公開された映画『正体』が、作品賞、主演男優賞、助演女優賞を受賞したことに対する物言いでした。

記事を要約すると、「選考対象期間(2023年12月1日~2024年11月30日)内で2日しか公開期間がないのに、どうして3賞も獲れるのか。出来レースじゃん」という内容です。同映画賞を主催する報知新聞社は「不正は一切ありません」とコメントするのですが…。

横浜流星の受賞が目立つのは偶然か必然か…

そこで、報知映画賞のこれまでの受賞作品・受賞者を振り返ってみました。

今年が第49回の開催になりますが、第47回の助演男優賞には『流浪の月』で横浜流星、昨年の第48回では『ヴィレッジ』『春に散る』から横浜が主演男優賞を受賞しているのですね。

ウィキペディアによると、選考方法は、各賞ともファン投票上位から報知映画賞事務局がノミネート作品を決め、さらにそれを選考委員会が選定するとあります。ちなみに今年の選考委員は、

  • 映画評論家の渡辺祥子さん、荒木久文さん
  • 『読売新聞』文化部・木村直子さん
  • 『幻冬舎』見城徹社長
  • 『サイバーエージェント』藤田晋社長
  • 元『日本テレビ』、現フリーアナウンサー、松本志のぶさん
  • YOUさん
  • 映画コメンテーター・LiLiCoさん

だそうです。

限られた人たちだけが観られる試写会や、報知映画賞事務局での評判が高かったことから『正体』がノミネートされたのでしょうが、もう一段階を経るはずのファン投票が、一般公開からたった2日で凄まじい勢いで増えたのでしょうか…。

横浜流星は“数字が取れない役者”、映画界での存在感は薄い

有名映画賞で助演を1回、主演を2回と、3年連続で受賞したとなれば、“横浜流星は邦画に欠かせない存在”と言っても過言ではないはずですよね。

しかし、残念ながら数字的には、横浜にそのような存在感はまったく感じられません。

『ヴィレッジ』は約1億3,000万円、『春に散る』は約2億5,000万円…加算しても3億8,000万円というの興行収入は、“赤字が出るか出ないか、ギリギリの興収”と言えるかもしれません。

昨年は『ゴジラ-1.0』もノミネートされていましたが、国内マーケットを比較すれば、横浜出演の興収は『ゴジラ-1.0』の約20分の1でした。

もちろん、映画賞は興収だけで判断されるものではないにせよ、3年連続で映画賞の主要部門で受賞する役者にしては、“数字を持っていない”と判断されても仕方のないところでしょう。

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