トヨタ中国「異例」の人事。初の中国人“社長”はトヨタに変革をもたらすか?

 

中国スピードへの対応

トヨタ中国の李新総経理は、2000年に広汽集団に加入、2009年には広汽トヨタ販売部副部長となり、2013年から広汽トヨタ執行副総経理となった。

2019年、レクサス中国執行副総経理になっている。

これこそまさに中国現地化の象徴であり、極めてスピード感の速い中国自動車市場についていくためには日本人にこだわっているわけにはいかない、という危機感の表れ。

レクサス中国で長年幹部を担っていた点も、トヨタとしては安心材料の一つなのかもしれない。

中国独特のNEV環境対応

他の日系や外資ほどではないにせよ、トヨタは中国でやはり販売を落とし苦戦中。

前々から言われている、中国の、特に動きが激しすぎる新エネルギー車(NEV)環境になじめないのが原因、とも指摘される。

その環境を熟知した業界ベテラン中国人トップによる即断即決、その人的ネットワークの有効活用が求められているのだろう。

レクサス上海工場整備

もう一つ、トヨタ中国が2025年に中国人トップを据えたのは、今後トヨタ中国の最重要プロジェクトの一つが間違いなくレクサスの上海工場整備だと思われる点。

だからこそレクサス中国幹部からの大抜擢でもあると言える。

早ければ2027年にも稼働を開始する同工場はBEV専業になる見込みで、以上のすべての要素が集約されている。

トヨタの中国事業の再建を託された、初の中国人総経理、李氏の手腕は中国現地でも注目され続けそうだ。

出典: https://auto.gasgoo.com/news/202501/24I70417233C501.shtml

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