何でもかんでもAIに丸投げする人は「仕事が出来ない人」と同義。人気コンサルが語る「賢いAI活用法」

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最近では、ビジネスにAIを導入することは当たり前になりましたが、どのように活用するのが正解なのか見えてこない方も少なくないのではないでしょうか。人気コンサルタントの永江一石さんは、自身のメルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』に届いた、「年間売上目標に対してAIを活用したどのようなアプローチが良いのか」という相談に対して、ご自身も実際に活用しているAIについての話も交えながら回答しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:中堅SIerがAIで売上10億円を目指す方法

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中堅SIerがAIで売上10億円を目指す方法

Question

shitumon

AIビジネスについてご質問です。中堅のSIerで、AIで年間売上高10億円ぐらいを目指しに行く場合、どういうアプローチをするのが効果的だと思われますでしょうか?

AIと言ってもできることは多様(共通的なサービス提供できる領域は限られる?)ですし、AIはあくまでツールだとも思っています。

そうなると、AIを「いかに活用して、いかに社内に展開して効果を出していくか」といった企画やコンサル領域から入り、SIビジネスへ繋げていくぐらいしか思いつかず、永江様のご意見をいただきたく。

永江さんからの回答

AIビジネスで年間10億円を目指すアプローチは、大きく分けて2つの方向性があります。1つは企業の業務効率化やコスト削減を目指す「コストセンター型」、もう1つは売上増加を狙う「プロフィットセンター型」です。10億円という目標を考えると、後者の方が向いていると思います(なぜかというと、コスト削減のために10億円も投資するのでは本末転倒だから)。

売上増加のためにAIを使うアプローチで、わたしがおすすめするのは顧客の売上向上に直結するサービスの提供です。例えばわたしも株主である「売れるネット広告社」では、AIのコールセンター開発に力を入れています。

「売れるD2C AIカスタマーアシスタント」単品リピート通販に特化したAIトークスクリプトを実装した新パックを提供

通常のコールセンターはクレームや問い合わせの対応を行いますが、優秀なオペレーターはそれだけではなく、追加の商品提案もできます。これをAI化することで、コスト削減と売上増加の両方が見込めるわけです。

重要なのは、ただAIを導入するのではなく、顧客企業の課題やニーズを深く理解することです。特にB2CやD2C企業はAIの効果が数字として見えやすいため、提案が通りやすい傾向があります。またプロンプトエンジニアリング(AIへの適切な指示の出し方)のスキルも重要です。先日ポストもしましたが、何でもかんでもAIに丸投げする人は、仕事が出来ない人と同義だと思います。

例えば会社の顧客企業の経理データをAIに読み込ませて分析し、どこに無駄があるのか、どこを改善すれば売上が上がるのかを明確にする「FPのAI」なども需要があると思います。よく「介護ロボットを作れば良い」と言う人がいますが、1人あたりの生産性が低い分野に高額なロボットを導入しても、投資回収は難しいでしょう。

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