浜田雅功(61)が体調不良で「一時休養」を発表。年齢が年齢だけにファンならずともヒヤリとさせられるが、冷静に考えると約1ヶ月後に「ダウンタウン」がアンバサダーを務める大阪・関西万博の開幕が迫っていた。どんな「政治的理由」が考えられるか?
昨年末から体調悪化、浜田雅功が休養を発表
人気お笑いコンビ「ダウンタウン」の浜田雅功(61)が、体調不良のため10日から一時休養に入ることがわかった。
吉本興業の発表によると、浜田が体の不調を覚えるようになったのは昨年末ごろから。医療機関を受診した結果、医師から「当面の間、静養することが望ましい」との助言を受けたという。
また、浜田の妻で女優の小川菜摘(62)も同日、ブログを更新。「主人は何十年もの間、走り続けてきました。疲れがたまっていても、体調を整える時間がほとんどなかったので、今回、休養を取ることができるのは、私も息子達もとても安心しております」と今の心境を説明した。
医師の指導のもとゆっくり過ごしながら、たまには好きなゴルフも楽しむという休養プランを披露したうえで、「またお茶の間に『結果発表〜!』という元気な声が響く日まで、どうか温かく見守っていただけますと幸いです」と関係者、ファンに呼びかけた。
「結果発表~!」しすぎた?約40年間、働きづめの浜田
浜田の“働きすぎ”について、芸能ライターがこう指摘する。
「浜田さんは兵庫県尼崎市出身。1982年に小・中学校で同級生だった松本人志さんと漫才コンビ『ダウンタウン』を結成しました。1987年の関西ローカル番組『4時ですよーだ』で人気に火がつき、その後1988年の『夢で逢えたら』で東京進出…という流れです。
80年代末から90年代にかけて『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』など多くの冠番組が大ヒットし、国民的お笑いタレント・MCとしての地位を確立したのは周知のとおり。現在も『水曜日のダウンタウン』『プレバト!!』『ハマダ歌謡祭★オオカミ少年』など多数のレギュラー番組を抱えており、浜田さんは約40年間、働きづめの状態になっています。
“たまにはこうして肩を並べて飲んで ほんの少しだけ立ち止まってみたいよ”“走ることから逃げたくなってる”と浜田さんが歌った1995年の『WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント』から数えても丸30年が経っているというのは、冷静に考えると衝撃的です。若い頃は『朝まで働けダウンタウン』という名前の番組すらあったほどですが、さすがに体力の限界だったのではないでしょうか?このあたりで一度、休みを挟まないと、年齢的にも取り返しがつかない事態になりかねませんから…」(芸能ライター)
年齢も還暦を超え、最近では相方・松本の問題による心労も大きかったと思われる浜田。さすがに「結果発表~!」をしすぎたのかもしれない。もっとも、医師からは「静養することが“望ましい”」と言われたにとどまるようで、“重病”や“大病”の可能性が低いと思われるのは不幸中の幸いだろう。
浜田は大阪万博に愛想を尽かして逃げ出したのか?
ただ、SNSやネット掲示板では、浜田の体調を心配する声が相次ぐいっぽう、これは“詐病”ないし“仮病”ではないか?との指摘も目立つ。
その背景には、「ダウンタウン」が公式アンバサダー(親善大使)を務める、4月13日開幕の大阪・関西万博がある。
「集客に大苦戦し、失敗が約束された大阪万博から、浜田が愛想を尽かして逃げ出した」という噂が典型だが、他にもさまざまな見方が出ている。そんな中で注目されるのは、「今回の浜田は“政治的休養”ではないか?」という見立てだ。(次ページに続く)
浜田雅功の“政治的休養”である可能性
浜田の「一時休養」に関して、ネットではさまざまな見方が浮上している。「大阪万博は失敗確実だから、浜田のほうが愛想を尽かして逃げ出したのだろう」という説も出ているようだが、実際はどうなのか。
都内の芸能事務所関係者が次のように指摘する。
「大阪万博の直前に発表されたことからも、今回の浜田は“政治的休養”である可能性が高いとみる業界関係者が多い。何十年も休みなく働いてきたタレントが、“あえて今”休む理由といえば、そうとしか考えられない。具体的な病名がないのも当然で、万博後にいつでも復帰できるようにとの配慮だろう。ただ、浜田が一方的に、万博に愛想を尽かして逃げ出した、という巷のストーリーは極端に感じる。
2023年末に松本が文春砲を浴びて活動休止になり、万博のアンバサダー活動もストップした。関係者は松本復帰を水面下で模索していたと聞いているが、それも中居・フジ問題の発覚によって疑惑が風化どころか再注目され、計画は頓挫してしまった。
そんな今の状況で、“ダウンタウンの浜田雅功”だけが大阪万博にノコノコ出ていっても、誰にとっても何一つ良いことはない。ただ、万博協会も吉本も、“ダウンタウンのアンバサダー降板”を正式に発表はしたくない。そこで、なぁなぁでやり過ごすには、いっそ浜田に“体調を崩してもらう”のがベスト、という結論に至った可能性がある。浜田としても、いずれはどこかで休みたいと思っていただろうから、いいキッカケというか、思惑が一致したのではないか」(芸能事務所関係者)
約1ヶ月後に開幕がせまる大阪・関西万博はチケット販売で大苦戦。無料でバラまいてもさばききれず、当日券が出るという前代未聞のピンチに陥っている。会場で楽しめるという“万博グルメ”も、ラーメン1杯2000円、サンドイッチ1000円以上など、食い倒れの街・大阪らしからぬボッタクリ価格で、不人気ぶりに拍車をかけているようだ。
そのため、「浜ちゃんが万博に愛想を尽かした」としても別段おかしくはないのだが、実際にはもっと別の“大人の事情”があるのかもしれない。
大阪万博と吉本興業は密接な関係にある。企業パビリオン「よしもと waraii myraii館」を出展するほか、社員が万博協会に出向し、「ダウンタウン」が公式アンバサダーを務めることになっていた。吉本の前会長で「ダウンタウン」の生みの親である大﨑洋氏(71)は2023年に吉本を退社し、万博の催事を検討する会議の共同座長や、シニアアドバイザーの要職に就任している。
image by: nagi usano, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons