「地球外生命体を発見!」と聞くとわくわくしてしまうものですが、日本ではあまり報道されていないようです。メルマガ『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』の著者・大澤裕さんは今回、中国の宇宙ステーションで新しい微生物が発見されたという香港・サウスチャイナモーニングポストからのニュースを紹介しています。
中国の宇宙ステーションで新しい微生物発見
今週はちょっと趣向を変えた話題。
中国の天宮宇宙ステーションで新しい微生物が発見されたという話です。
香港・サウスチャイナモーニングポストの5月17日の記事です。
記事
中国科学者たちは、同国の天宮宇宙ステーション内で新しい微生物を発見したと発表しました。
この微生物は、2023年5月に神舟15号の乗組員が宇宙ステーションに滞在中に採取されました。
彼らは6ヶ月間宇宙ステーションに滞在し、その間、宇宙ステーションのモジュール表面から無菌ワイプで微生物を採取し、凍結して地球に持ち帰りました。
分析した科学者は、ゲノム解析や代謝解析などの技術を用いて新たな発見しました。
彼らは、この微生物が桿菌科に属するニアリ属に分類されることを確認しましたが、中国有人宇宙飛行局によると、最も近い地球上の近縁種とは遺伝的に異なるものと結論付けました。
宇宙ステーションでの微生物の生存は、微小重力、放射線、閉鎖空間などの複雑な条件の相互作用に依存しています。しかし、これらは強靭さ、耐性、環境適応能力で知られており、容易に死滅しません。
この新種に関する調査は権威ある「インターナショナル・ジャーナル・オブ・システマティック・アンド・エボリューショナリー・マイクロバイオロジー(系統分類および進化微生物学国際誌)」に掲載されました。
解説
新聞・TVは中国の科学技術の発展の紹介をあまりしません。
今回のように宇宙に関連しており十分に話題性があるものでも、日本ではあまり報道されておらず、海外の新聞で初めて知る事が多いです。
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