実は、こうした傾向は、優秀な新入社員ほど陥りやすい罠でもあります。
ある建設会社の役員の方が言っていました。
「うちの新入社員は真面目で優秀。でも完璧を求めるあまり、60点でいい書類も出てこない。30代になってようやく力の抜きどころを学ぶんですよ」と。
──昔の私も、まさにそうでした。
「社内報に載せる原稿と写真を用意して」と言われた時、私は1日がかりで“完璧”を目指しました。
すると先輩にこう怒鳴られました。
「そんな1円にもならない仕事に、何時間かけているんだ!」と。
当時は理解できませんでした。でも今は、その言葉の意味がよくわかります。
完璧にこだわるあまり、スピードを失う。
その結果、方向性がズレた資料を作ってしまえば、やり直しでさらに時間を失う。
これはもう、「ムダ」としか言いようがありません。
仕事の成果は、【完成度 × スピード】です。
たとえ仕上がりが素晴らしくても、コストがかかりすぎればマイナス評価になります。
メールも同じですーーー(『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』2025年5月22日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
この記事の著者・石川和男さんのメルマガ
image by: Shutterstock.com
ページ: 1 2









