近年、飲食業界では、省人化、高利益率、小規模多店舗展開といったトレンドが加速しています。しかし、その一方で1店舗で売り上げを伸ばしきる効率型モデルの強さが改めて注目されています。今回、外食・フードデリバリーコンサルタントの堀部太一さんの発行するメルマガ『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』では、支援先の地方都市にありながら単店で年商2億円を実現している飲食企業の事例を紹介しています。
単店で年間2億売る店の業態と仕組み
昨今は小規模店舗が増えており、利益額は小さくとも利益率が高く、省人化モデルがどんどん増えています。
それはそれで良いことですし私もご支援先でどんどんやっていますが、1拠点で伸ばし切る。
これの効率性も同時に強く感じます。
今日の事例の会社さんは1拠点で年商2億円。年々少しずつ売上を伸ばし続けられ今の規模感になられました。
やはり1拠点で2億円も売ると、収益性でも効率性でも抜群。ではその為にどのような戦略を取っているのか。
今日はその辺りを見ていこうと思います。
■ビジネスモデルの概要
イートイン:1.2億円
弁当宅配 :0.8億円
合計 :2.0億円
このような構造です。イートインとしての席数は100席程です。
■イートインで重要な視点
絞り込み・ニッチ一番。この戦略は絶対にしないという事です。
1拠点で最大限売上を伸ばすなら、多数の利用シーンを確保できるかどうかです。
・市場規模の大きい和食を選択
・飲み需要も食事需要も全て網羅
・ランチもディナーも両方行う
・フリー利用も宴会需要も両方獲得
上記を前提に商品MDも組みますし、店内環境も作られています。
売上構成比としては、
フリー:65%
宴会 :35%
このくらいになっています。
■フリーを伸ばす為に
・集客商品
・収益商品
これは明確に分けて考えています。
ランチの客単価は1,650円なので、予算帯は1,500円枠になっています。
しかし予算帯1,500円枠のみだと、どうしても利用頻度が下がることも。
その為、1,000円予算帯も一部強化。とはいえ安いマーケットは狙わないため、1,200円未満辺りを強化。
ここに集客商品を作り、LINEを中心とした既存のお客様への活性化施策を実施です。
商品開発頻度とご来店頻度が明確に連動しているため、ここへの強化は徹底されています。
この記事の著者・堀部太一さんのメルマガ









