中国では日系も意識開始
こうした文化的差異の中で、日本の自動車業界は「得房率」という語彙にやや違和感を覚えるかもしれない。
しかし、中国市場での成功を目指すならば、こうした空間価値の“数値化志向”を無視することはできない。
実際、トヨタやホンダも中国専用モデルでは「足元スペース◯mm」「シートスライド最大◯cm」「ウォークスルー可能」などの情報を積極的にアピールしている。
つまり、得房率という概念は、中国特有の文化から生まれたものであると同時に、今後はグローバル市場における新たな空間価値の表現法になる可能性もある。
車とは?の文化的回答
今後、日本においてもモビリティが「生活の一部」へと進化する中で、空間効率や空間体験を、数値・比率で表現するアプローチが求められるようになるかもしれない。
少なくとも、ライフスタイルや住宅空間と連動した「車の語り方」は、すでに中国で先行的に始まっている。
得房率とは単なるマーケティング用語ではなく、“車とは何か”という問いに対する、文化的回答の一つでもある。
出典: https://mp.weixin.qq.com/s/_vwrvNEIMSyP_F4KKL8rmg
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