スマホも読書も音楽鑑賞もダメ。何もしない「空白の時間」こそが脳を働かせるワケ

 

この時は何かで時間をつぶすのではなく、意識的に情報を遮断する。ただ、座っているだけ。

イメージとしては“空白の時間をもつ”という感じ。

あなたにやって頂きたいと思うが、はじめは5分もしにないうちに「何かやらなきゃいけない」という気がして、落ち着かない。

私もそうだった。これをしばらく続けていくうちに「この時間がいいリセットになっているな」と感じられるようになった。

多くの人は空白の時間を感じたとき「時間を無駄にしたらもったいない」と思ってしまう。しかしそれが脳を疲弊させてしまう。

脳は1日中働いている。ずっと情報を受け取り続けるとオーバーヒートする。

  • テレビやネット、YouTubeを見る
  • SNSを巡回していい値を押す
  • LINEに返信する
  • ラインやメールの返信を気にする

などなど。

それがどうしても必要なことであればいい。存分に時間を使うべきだ。

しかし、多くの人は“暇つぶし、なんとなく惰性でやっている”という場合が多い。

これでは脳はいつになっても休めない。どんなに優秀な脳細胞でも、疲れて“本来持っているパフォーマンス”を維持できなくなるのだ。

だから現代人は意図的に余白の時間を持つことが必要。何もしない時間は、いわば“脳のリフレッシュタイム”と言える。

とくにクリエイティブな仕事をしている人にとって、“いいアイデアのひらめき”は非常に重要。もちろん営業職でもそうだか。

ひらめき発揮するには休みが必要になる。ずっと走り続ける車は、いつかエンジンが焼き付く。脳だって同じこと。プロフェッショナルは意図的に休む時間を持っている。

アメリカの大学の研究では、「定期的な小休止は集中力の維持に極めて有効」とされている。

1時間以内の集中作業のあとに“3~5分程度の休息を入れる”ことで脳の働きは劇的に改善されるという。

その休憩の中に“スマホをいじる時間”は含まれない。脳を使い続けることでさらに疲れてしまう。

3分でも5分でもいいので“何もせずに脳を休める”といったことをする。

休むことで一気に脳は回復する。これでパフォーマンスが上がる。結果的に多くの仕事をこなせるようになるのだ。

私はーーー(『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』2025年6月27日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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群馬県高崎市生まれ。工学部機械科卒業後トヨタホームに入社し、営業の世界へ。 自分に合う営業方法が見つからず7年もの間クビ寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。 お客様へのアプローチを訪問から「営業レター」に変えることをきっかけに4年連続トップの営業マンに。 2006年に独立。営業サポート・コンサルティング株式会社を設立。 現在、上場企業への定期研修、講演、コンサルティング業務、経営者や営業マン向けのセミナーを行っている。 個人の営業マン向けとして【営業通信講座】や個人コンサルティングも実施。 2010年より関東学園大学にて学生に向け全国でも珍しい【営業の授業】を行い、社会出てからすぐに活躍できるための知識を教えている。 また(社)営業人材教育協会の理事として営業を教えられる講師の育成も取り組む。 2019年までに56冊の本を出版。ベストセラー、海外で翻訳多数。

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