では、なぜ動物と会話をしたいのか?
動物と会話するための大規模言語モデル(LLM)を開発している非営利団体Earth Species Projectの代表Katie Zacarian(ケイティ・ザカリアン) 氏は、環境保護活動家であり、AI研究者としても活躍しています。
公式サイト: https://www.earthspecies.org/team/katie-zacarian
つまり彼女の組織が実現したいことは、人間のご都合主義の環境保護ではなく、他の生物の意見も尊重しながら本質的な環境保護を目指していることが公式サイトから読み取れます。
そう考えると、この組織が動物と会話するためのAI研究に注力する理由も納得です。
人間が中心になっていくら環境保護を訴えても、なにも進まないから、実際に他の生物も議論に巻き込もう!という考えは、僕は至極当然だと感じました。
メンバーも学者だけでなく、ちゃんとAI研究者も多数いるみたいです。
https://www.earthspecies.org/about-us
新たに生まれる仕事は?
僕はフューチャリストとして、このようなニュースをみると「へ~楽しそうな未来」という感想で終わらず、どんな仕事が生まれ、どんな産業が伸びるかな?と考えるようにしています。
皆さんも今日は一緒に考えてみましょう。
たとえば以下のような仕事が生まれそうです。
ペット心理療法士・・・ペットと深く会話をするプロで、ペットと飼い主の間に入りコミュニケーションをとりお互いの生活の質をあげるアドバイスをします。
盲導犬育成士・・・既にあるお仕事ですが、会話ができるようになると盲導犬の活躍の場が増え、さらに需要が高まりそうです。屋内でも立ち入りOKの場所が増えることが予想されます。
家畜ヘルス管理士・・・家畜のメンタルヘルスをモニタリングして最適なコンディションを保ためにアドバイスする(ただし、先述の通り「殺さないで!」と言ってくることが予想されるので相当タフなお仕事になりそう)
倫理・哲学・法律分野・・・既存の概念がすべて壊れるので、動物に寄り添った倫理や哲学をもった人の付加価値が上がることが予想されます。たとえば裁判の証言台に動物が立つ日がくるかもしれませんね(笑)。
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