「トランプ大統領も“ディープステート側”だった」広がる失望
さらにこの記事は、この数日の現政権の動向に対しての、あまりの失望の大きさの例として、陰謀論で有名なアレックス・ジョーンズ氏について触れています。
【米メディア記事より】
トランプ氏の最も熱心な MAGA 支持者たちの感情の爆発は、今日、まさに狂気じみたものとなった。
その代表例がアレックス・ジョーンズ氏だ。彼は朝から泣き続け、トランプ氏、ダン・ボンジーノ (FBI副長官)、パム・ボンディ(米国司法長官)、カシュ・パテル (FBI長官)がディープステートに加わったことで、喉に吐き気がこみ上げてくるのを感じたと語った。
ジョーンズ氏は朝の車での通勤時間中、ダッシュカメラで文字通り涙をこらえながら、パム・ボンディ司法長官がエプスタインの顧客リストは存在しないと発表したこと、そして小児性愛者の裁判も行われないだろうというニュースを視聴者に伝えていた。
トランプ陣営は全員これに賛同しているようだが、長年彼を支えてきた陰謀論寄りのメディアは猛烈に非難している。それも当然だ。
アレックス・ジョーンズ氏が「朝から泣き続けて」というのは、以下の動画ですかね。
The DOJ is running cover for the CIA and Mossad.
NO ONE IS BUYING THIS!!
Next the DOJ will say ‘Actually, Jeffrey Epstein never even existed.” This is over the top sickening. pic.twitter.com/mudViXDfma
— Alex Jones (@RealAlexJones) July 7, 2025
英語でしゃべっているのですが(まあ、そりゃそうだ)、
司法省はCIAとモサドを隠蔽している。
次に司法省は、実はジェフリー・エプスタインは存在すらしていなかったと言うかもしれない。これは吐き気がするほどひどいものだ。
などと述べています。
イーロン・マスク氏の「アメリカ党」に大移動も?
興味深いのは、アレックス・ジョーンズ氏が、「トランプ氏を含む現政権が、ディープステートに加わった」というニュアンスを伝えていることですね。
これについては、4カ月くらい前に、ピューリッツァー賞を受賞したジャーナリストのクリス・ヘッジス氏という方の文章を取り上げたことがありました。(外部リンク:関連記事)
それとはやや方向性が違いますが、クリス・ヘッジス氏も抱いていた「結局ディープステートに入るのか」という懸念が、今になって広まってきているのかもしれません。
先ほどの米メディア記事は、トランプ氏の「関税ディール」についても、非常に的確に説明しています。要点としては、以下の部分などでしょうか。
【米メディア記事より】
トランプは、交渉に参加していない国々に対し、新関税発効前に 1か月の猶予を与えることで、TACO 王のレッテルを貼られるのを避けようとしている。
その猶予期間中に、各国がデフォルト関税を(まるですでに知っているかのように)思い出させれば、合意に飛びつくだろうと期待しているのだ。
今週、これらの合意を発表することで、あたかもモラトリアム期限に関税を適用したかのように見せかけようとしているが、実際には交渉のための時間を確保するために、さらに 1か月延期しているのだ。この TACO!
もともと熱狂的なトランプ信者だったとは思えない言い回しとなっていますが、かといって、このような人々が、民主党支持になるということは、まったくあり得ません。
そのため、イーロン・マスク氏の第三の政党「アメリカ党」に注目が集まっているということのようです。現時点の世論調査で、アメリカ人の約40%がマスク氏の新党「アメリカ党」を支持すると回答しています。
私自身は、イーロン・マスク氏にはいろいろな問題があると考えていますが、それは別として、アメリカ党の支持が予想以上に多いことで、アメリカの混沌はさらに進行しそうです。









