中国の「人工降雨システム」が原因か?アジア各地で多発「人命を奪う」大洪水や干ばつの恐怖

 

これほどまでに水害が発生すれば、経済的損失も甚大なものとなります。それについてはロイター通信が報道しています。以下、引用します。

中国応急管理省の報道官は15日の記者会見で、今年上半期に同国内で起きた自然災害について、直接的な経済損失が541億1,000万元(75億5,000万ドル)、被災者数を2,300万人超とする推計を示した。

最も甚大な被害をもたらした災害は、チベット自治区での大規模な地震、南西部での地滑り、南部での洪水などだった。

報道官によると、被災者のうち死者と行方不明者は計307人、自宅を離れて避難した人は62万人だった。

崩壊した家屋は前年同期比28.7%増の約2万9,600棟。被害を受けた農地は219万ヘクタールに及んだ。

ロイターの計算では、今年上半期の直接的な経済損失は前年同期よりも41.9%少ない。前年同期は洪水、干ばつ、猛暑により損失額が931億6,000万元となり、上半期としては2019年以降で最高だった。

中国、自然災害で上半期76億ドル損失 被災者2300万人超

台湾も毎年夏になると台風が直撃し、水害が発生しており、今年も例に漏れず、すでに二度台風の被害が出ており、死者も出ています。

一方で、日本は深刻な水不足です。政府による備蓄米放出で米不足がなんとか解消されてきた矢先に、深刻な農地での水不足です。それについて、以下、報道を一部引用します。

新潟県上越市では今月の降水量がわずか1ミリと、歴史的な渇水が続いています。新米の収穫を迎えるコメ農家からは悲鳴が上がっています。

本来この時期、水を豊富にたたえている水田が、白く乾いてひび割れてしまっています。

コメ農家 太田修二さん 「ここもひどい。完全に20センチ以上ひびが入っています」

一体なぜ、こんな状態になったのでしょうか?

上越市では、今年の梅雨の降水量は平年の2割ほどで、7月に入ってからはわずか1ミリと歴史的渇水に見舞われています。

上越市は15日、31年ぶりとなる「渇水対策本部」を設置。およそ4万6,000世帯に対し、普段の40%もの節水を求めています。

19日、上越市では最高気温34.2℃と真夏日に。手元の温度計では36℃でした。

連日の暑さに加え、渇水がコメどころ新潟の銘柄米にも大きな影響を及ぼしています。

太田さん 「元気な稲は展開している。もう水分がなくて枯れてくると、こういうふうにロール状というか巻いてしまうんですよ」

ここでは雨水や湧き水を水田に引いていますが、生育調整のため一度水を抜いたところ、雨が降らずにこの状態になりました。

「今、穂を一生懸命この辺から作っている時。本当は足がついて、水がじわっと染み出るような水分が実は欲しいところなんですけど、全く足跡もつきません」

新潟県では、おととしにも梅雨明けと同時に雨が降らない日が続き、農作物にも大きな影響が出ました。今回は。

「今後、1カ月以上雨がなければ、ほぼ2年前と同じような状況になってしまうかな。(収穫量が)多分半分とか5割減ぐらいになるんじゃないかと」

今回の水不足が新米の価格に影響を与える恐れもあります。

雨が降らない…新潟・上越市は7月降水量わずか1ミリ 水田ひび割れ、コメがピンチ【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2025年7月20日)

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