中国に関する“真逆”の報道。なぜ隣国のNEV販売をNHKは「好調」、ロイターは「低調」と報じたのか?

 

1桁成長と3割近い成長?

かたや1桁にとどまる7.5%増、かたや3割にもほど近い27%増だとだいぶ景色が違う。日本の有力メディアが真逆の報道を行うことも無理からぬことか。

この差はもちろん、BEVの数値の違いと、特にPHEVで、かたやマイナス成長、かたやプラス成長の違いだと思われる。どうしてこのようになったのか?

これは両統計データとも、もう少し長期で見てみると原因がはっきりする。

中国NEVは確実に減速

基本的に両者とも同じ傾向だが、2022年はPHEVが特に強く、常時3桁成長を持続。BEVや全体としてのNEV販売も50%を上回る成長を記録していた。

2023年になると、PHEVは引き続き強く、3桁は難しくも50%以上の成長を遂げ、BEVやNEV販売は50%を下回るようになる。

2024年には、PHEVが引き続き強いものの、3桁成長はなくなり、50%以上成長に落ち着く。

それでも強靭な成長であり、BYD販売の急増と相関している。一方のBEVはゼロ成長になることもあり、やや低迷。

そして2025年、PHEVは明らかに失速、BEVは逆に盛り返す、という構図になる。

つまり、BEVの力強い成長回復は見られるものの、過去数年NEV成長をけん引してきたPHEVは明らかに極端に減速している。

そして、その傾向は今後も続く、と考えられ、今後の状況という意味では、今回は乗聯会のデータの方が実相に近い可能性が高い。

出典: https://mp.weixin.qq.com/s/xiM3q5-MPe0YsauzOCz7Lw

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