居酒屋で「粗利を生む」のは1杯目。インフレ時代の“ドリンク戦略”を再設計せよ

 

■焼肉業態

夜の食事中心業態として焼肉をベースに考えてみます。

ここはやはりフードとドリンクの売上構成比率はガラッと変わり、7:3くらいになります。

例えば原価率を下記とします。

フード :35%

ドリンク:23%

フード  :24.5%=35%×70%

ドリンク :6.9%=23%×30%

理論原価率:31.4%

これが仮にドリンクが20%まで下がると、

フード  :28.0%=35%×80%

ドリンク :4.6%=23%×20%

理論原価率:32.6%

ここまで原価率は下がる訳です。

食事中心業態と言えども、ドリンクはやっぱり大事ですよね。

ただどこを頑張るか?です。ここは居酒屋のタイムマシン経営です。

そもそも焼肉の平均杯数は2.5杯弱くらい。ビール中心に飲む人はどんどん飲みますが、逆に飲まない人は全然飲まない業種。

つまり、居酒屋のようなお代わり狙いより、確実に1杯目を確保できるかは大事な訳です。

しかし人口の半数以上は飲まない時代。にも関わらず!

焼肉業界のソフトドリンクは古く、ずっと390円のコーラや烏龍茶などなど。

ここは今の居酒屋のドリンクを見てもらい、

・抜栓だけなど手間暇がかからないメニュー

・それでも600円程度得られるメニュー

などなど、確実に1杯目ドリンク確保比率を高め、それの単価を上げていけるかです。

食べ放題系でキッズのドリンク飲み放題もここ。

結局水になるくらいならば、平均2杯くらいのキッズドリンクなので、かなりお値打ちにしても粗利の方が増える訳です。

この辺りが大事になってくる訳です。何もしなければ居酒屋以上にドリンク構成比率は下がってしまう為、しっかり内容を見直したいですね。

■定食業態

ここはそもそも食事だけで原価率ーーー(『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』2025年9月15日号より一部抜粋。続きは、初月無料のメルマガにご登録の上、2025年9月のバックナンバーをお求めください)

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関西学院大学卒業後、新卒で船井総研に入社。当時史上最年少にてフード部のマネージャー職へ。その後事業承継と起業を行い、 京都にて外食・中食業態を複数経営しつつ、多くの企業をサポート。事業規模は年商2,000万~1兆円企業まで幅広いです。外食/フードデリバリーが専門領域なので、それについての情報を書いています。

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