NTTドコモが「独り負け」の厳しい状況に。「引き分け」たKDDI、「勝利」はソフトバンクのナゼ?

 

なぜ、ソフトバンクは決算で「勝利」したのか?

コンシューマー事業は3309億円で3%の増益。スマートフォン契約者数はQ1と比べて10.8万件、増えた。

宮川潤一社長は「好調というところまではまだまだ行っていないが守り切った。純増数もある程度確保し、売上も伸びている」と自信を見せた。

ただ、松田社長、宮川社長とも顧客の数から質に舵を切り始めた印象だ。

松田社長は「他社の過熱気味な販促費を使う形の競争に真っ向勝負している意識はない。販促費を多額にかけるところから、構造改革で一歩引いた」としている。

また宮川社長も「獲得の数にこだわっても、あまり意味はない。継続する期間が長いユーザーが大事であり、その方々にお金をかけるべきじゃないかと考えている」とした。

もちろん、現場レベルではわかりやすい「新規契約者数」が重視されるのだろうが、経営レベルでは新規獲得よりも「いかに光回線やクレジットカードをセットにして長く契約してもらうか」という視点を重視しつつあるようだ。

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日経トレンディ編集記者として、ケータイやホテル、クルマ、ヒット商品を取材。2003年に独立後、ケータイ業界を中心に執筆活動を行う。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。日進月歩のケータイの世界だが、このメルマガ一誌に情報はすべて入っている。

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