テレビ局の“経済番組のプロ”敏腕制作チームが田村淳さんと本気で挑むYouTube番組「XU」が開幕！発足までのアナザーストーリー

2025.11.21

by まぐまぐニューススタッフ

タレント、司会者、ラジオパーソナリティ、YouTuberなど多方面で活躍する田村淳さんがプロデュースする、新ビジネスコミュニティメディア「XU(クロスユー)」。その「XU」と、福岡を拠点にするFMラジオ局「CROSS FM(クロスエフエム)」、そして日本初・国内最大級のメールマガジン配信プラットフォーム「まぐまぐ!」の3メディアがそれぞれの強みを活かしたクロスメディア展開プロジェクトが、2025年9月9日より開始されました。

本記事では、「XU」のYouTubeの制作の統括をするNEXTEP取締役の石川剛さんに、なぜ今回XUというYouTubeチャンネルの制作を行うことになったのか、その裏側をお伺いします。

XU撮影の風景

テレビ東京時代からの縁が結んだ、新しい挑戦

ー「XU」のYouTubeに携わるきっかけを教えてください。

石川剛氏(以後、石川):きっかけは、「XU」を運営するHI-NEXUの代表・今井さんとの繋がりですね。私はテレビ東京で長い間「ガイアの夜明け」の制作を行っていますが、今井さんとは「田村淳が豊島区池袋」という番組で本格的に制作をともにする前から、さまざまな経済番組でご一緒してきました。

実は、淳さんと今井さんも10年以上前からテレビ東京で経済番組を一緒に作ってきた間柄なんです。その長年の信頼関係があったからこそ、今回のプロジェクトが実現したと言えます。

今回、今井さんがテレビ東京から独立されることになり、「一緒にやらないか」と声をかけていただいたんです。その誘いを受けて、「XU」の制作に携わることになりました。

プロフィール
石川剛(株式会社NEXTEP 取締役)
ドキュメンタリー系を中心に長年テレビ番組の制作に携わる。『ガイアの夜明け』『ザ・ノンフィクション』など実績多数。

“ビジネスを共に起こす場”としての「XU」

ー「XU」はどんなYouTubeチャンネルですか?

石川:XUは、単なる”ビジネスや経済を語るだけの場所”ではありません。”ビジネスを共に起こす場”なんです。

田村淳さんが大切にされている「即動力」と「静かな熱量」を軸に、挑戦者たちのストーリーを追っています。番組を見て終わりではなく、そこから実際のビジネスが生まれ、人と人が繋がっていく。そんなプラットフォームを目指しています。

リアルな場で生まれる、新たなビジネスの種

ー虎ノ門には、ビジネスコミュニティもあるそうですね。

石川:はい、ビジネスを生み出すためのコミュニティスペースを、虎ノ門の江戸見坂森ビルに構えています。

そこでは様々なセミナーを開催していて、グローバル展開のための講座、金融、人事、経営など、内容は多岐にわたります。おかげさまで、ほとんどのセミナーが満員という状況です。YouTubeで発信するだけでなく、リアルな場でビジネスパーソンが集まり、学び、繋がる。その両輪があることが、XUの強みだと思っています。

豪華ゲストを支える、人脈の力

ー YouTubeのキャスティングはどう行っていますか?

石川:実は、キャスティングに関してはほぼノータッチという状況なんです(笑)。8割方は代表の今井さんのこれまでのご人脈、2割は田村淳さんがお声がけしてくれています。

テレビ東京時代に培われた今井さんの幅広いネットワークと、淳さんの業界を超えた人脈があるからこそ、なかなか他では見られないような豪華なゲストをお迎えできているんです。制作側としては、その貴重な機会を最大限に活かす映像作りに集中できる環境ですね。

入念な撮影準備とリアルなコミュニティの場を作る

テレビでは紹介できない人にフォーカスできる

――XUのコンテンツが、テレビ番組とどう違うものになるか教えてください。

石川:1つ言えるのは、テレビでなかなか紹介できない人にフォーカスできることですね。「みんなが見たい人」を題材にすることが多いテレビに比べて、XUは「僕たちが会いたい人」を取り上げやすい。この違いは大きいと思います。

ーテレビとYouTubeでは、制作スタイルに違いはありますか?

石川:特に違いはありません。XUの現場は　iPhoneだけで撮影していますが、最近ではテレビもiPhone撮影は増えてますし、ますます境界線は無くなってきています。強いて違いを上げるならば、昨今のテレビのような、過剰なコンプライアンスへの配慮が必要無いことです。それがXUの自由な空気感として出て欲しいと思っています。

ー制作現場で特に苦労した点があれば教えてください。

石川:まだ始まったばかりなので、本当の苦労はこれからだと思います。苦労とは言えませんが、出演者が決まるのが超ギリギリのことが多いです。今井さんの引きの強さだと思いますが、収録２日前に今井さんから電話がかかってきて、「◯◯さんが急遽入りました」みたいに、土壇場で調整の難しそうな人の名前が出てくることもあり、うれしい悲鳴ですが非常にスリリングです。そのスピード感がYouTubeの強みだと思っています。

ー予想外の反響があった回はありますか?

石川:物理学者の野村先生の回です。淳さんが出演を熱望されたのがきっかけでご出演いただきました。非常に熱のこもった対談をしてくれて見応えのある回でしたが、あそこまで再生回数が抜き出るとは思いませんでした。

ー「ガイアの夜明け」での経験が、XUの制作に活きていると感じる場面はありますか?

石川: これまで様々な経済番組やドキュメンタリー番組をやってきて、XUもその地続きのものだと考えています。これまでの制作経験で培った人脈で今回のチームを組みました。ビジネスや経済に興味を持って取り組める映像のスタッフは絶対数が少ないのですが、その中でもXUの魅力をよく理解して撮影編集できるスタッフを集められたと思っています。

淳さんの撮影を見守る石川さん

テレビからYouTubeへ。新しい挑戦が描く未来

ー最後に、XUを通じて実現したい世界観や、今後の展望を教えてください。また、XUに興味を持っている方へメッセージをお願いします。

石川:一番強く思うのは、テレビではできなかったことをやっていきたいということです。今は淳さんとの対談がベースのコンテンツが大きですが、タイミングがあれば今後はロケにも出て、新しいタイプのドキュメンタリーの作り方を模索したいです。XU発信のYouTubeドキュメンタリー映画祭みたいなものもやりたいですね。

XUに興味を持っていただいた方たちには、僕たちにも予測不能な今後の展開に期待していただきたいです。