「日本は米の属国でトランプ支持」と言ったも同然。ベネズエラ侵攻にダンマリを決め込み世界で孤立する高市政権

 

高市が見せたあからさまなダブルスタンダード

そもそもの話、まだ何もしてない中国のことは批判したのに、実際に他国に武力攻撃を行なった上に大統領を拉致したアメリカには何も言わないなんて、ここまでアカラサマなダブルスタンダードは前代未聞です。今回、トランプがやったことは、国際法に違反しているだけでなく、議会も通してないのですから国内法にも違反しており、プーチンによるウクライナ侵攻と同レベルか、それ以上の戦争犯罪なのです。

それなのに、嗚呼それなのに、それなのに…というわけで、何も言えない早苗ちゃん。言わなくてもいい余計なことはペラペラしゃべって日本の国益を損ないまくるのに、どうして言うべきことを言わないのでしょうか?

中国やロシアや北朝鮮などのポジショントークはともかくとして、西側諸国でも、すでにイギリスのスターマー首相は「アメリカは国際法を遵守すべきだ」と非難しましたし、フランスのバロ外相も「マドゥロ大統領を拘束したアメリカの軍事作戦は国際法の武力不行使の原則に違反している」と非難しました。スペインのサンチェス首相も「アメリカによるマドゥロ大統領の拘束は国際法違反だ」と非難しましたし、イタリアのメローニ首相も、一定の理解は示しつつも「武力で体制転換を図るべきではない」と非難しました。

欧州連合(EU)としても、加盟27カ国のうちハンガリーを除く26カ国が「いかなる場合でも国際法と国連憲章を尊重しなければならない」という共同声明を発表して、アメリカがマドゥロ大統領を拘束した手法を批判し、トランプが主張する武力攻撃の正当性を否定しました。国連のアントニオ・グテレス事務総長も「国際法が尊重されず深く懸念する」と述べ、トランプの行為は国際法に違反していると指摘しました。

ザックリ数えて、世界の先進国の9割前後がトランプを批判して、自国の立ち位置を明確にしたのです。それなのに、自分だけダンマリを決め込み、日本の立ち位置を明確にしない高市早苗。いや、逆にこれは「日本はアメリカの属国です」「日本はトランプを支持します」と言っているのと同じことなのです。

ま、イスラエルのネタニヤフが「国境なき医師団」など計37団体のガザでの活動許可を取り消したことについても、まったく批判しなかった高市早苗ですから、ネタニヤフの飼主のトランプを批判できるわけはありません。しかし、いくら敗戦国とは言え、日本は主権を持った国家なのですから、これまで何度も繰り返して来た「武力による現状変更は絶対に許されない!」「国際法を順守すべき!」という主張をアメリカに向かって言うべきなのです。

今回、高市早苗は、周りからのアドバイスなのか自分の判断なのか知りませんが、「アメリカ」という固有名詞をいっさい出さずに、当たり障りのないことしか述べませんでした。トランプと揉めたくないのはどの国も同じだと思いますが、ここは遠回しでもいいから今回のアメリカの行為を批判しておかなければ、次に同じことを中国などが始めた時、日本は何も言えなくなってしまうのです。目先の揉めごとを回避するために、中長期的に日本を危険に晒すことが、果たして最善策と言えるのでしょうか?

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