「父親の印象と重なって、どの会社での上司と話すだけで緊張してしまいます」そんなお悩みが世界的コンサルティング会社マッキンゼーで14年間もの勤務経験を持つ、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さんのもとに届きました。赤羽さんは自身のメルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』の中で、愛着障害について、また緊張を和らげるための視点を紹介しています。
上司が苦手です。父親の印象と重なっていて、話すだけで緊張してしまいます。
Question

32歳、3社目ですが、どこでも上司が苦手でした。父親ががさつで、俺様で、大変でした。子どもに命令をし、決めつけ、怒鳴りつけます。夜遅くに帰ってくると、妹と押し入れに隠れて息を潜めていました。そういうときは酔っ払っているので、ひとしきり暴れたり、大声で怒鳴ったり、母にひどいことをしたりした後は静かになるので、それまで見つからないように隠れていた、という状況です。これまでの3人の上司の2人には、その父親を彷彿させる嫌な感じがあり、1人は物静かではあるのですが、逆に何をされるかわからないこわさがあります。こういった関係でこれまでどの上司と話しても緊張してしまいます。同僚とか、先輩だと問題はありません。どうしたら平常心で上司と接することができるでしょうか。
赤羽さんからの回答
ご相談どうもありがとうございます。お気持ち大変よくわかります。
愛着障害や毒親というのはご存じでしょうか。日本人の大半の方がこれで悩んでおられます。
こちらの27冊の中で左上の『愛着障害』、左下の『自分に気づく心理学』などを読んでいただくと、ご自身の気持ちが決して珍しいものではないことに気づかれると思います。
https://twitter.com/YujiAkaba/status/1623685981697355776
ご自身の辛さが愛着障害から来ている、毒親の毒から来ているということを知らないと、むやみに人に当たったり、自分を責めたりされたかもしれません。これは相談者さんのせいでは全くありません。
ひどい親によって幼少期におびえていた方は、一生、その思いが消えず、PTSDのように続きます。というか、PTSDそのものです。
特に父親が暴力的だった場合は、上司が少しきつい言い方をした際に過剰反応をしてしまいます。明らかなパワハラ上司は論外ですが、決してそうではない上司の言葉に反応するので、上司も困りますし、何よりも相談者さんご自身が辛いですよね。
上司の言い方がきついと思うときは、ぜひ信頼できる同僚や先輩に相談してみてください。彼らがそれは過剰反応だと言うときはそれを信じましょう。相談者さんの判断基準はずれてしまっているからです。
信じて、自分の過剰反応の原因を改めて探り、どうやったらそこまで反応せずにすむかを考えるのが一番です。
上司は決して悪気で言ったのではないとか、上司は自分が嫌っている父親とは全くの別人で、何も悪いことをしていないとか、自分は今何もおびえる必要がないとか、いろいろな角度から考え、心を整理する必要があります。
それに、確かに父親はひどいことをしていたと思いますが、もう何十年も前のことですよね。とっくに終わっています。今もおびえていてはもったいないです。気持ちはわかりますが、過去は過去。今思い出しても本当に何の意味もありません。
と言われても、ということだとは思います。ただ、本当に意味がなく、損ので、「もう終わった。これからは自分の人生を生きよう」と決めて前だけ向いてみませんか。
そういうふうに言われたことはなかったかもしれません。
でも、意外にできなくはありませんので、百歩譲って前だけ見る練習をしてみてください。
気持ちがずっと楽に感じることもあると思います。
そういう努力をしていると、上司への過剰反応もはるかに小さくなっていき、楽になっていきます。
信じて進んでください。
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