これは他のことでも言える。例えば会社経営で新規事業を考えると、
「利幅もあるし、儲かりそうだ」
「今流行っているから」
「これが次に来るぞ」
といった視点になりがち。
しかし本当に考えるべきは「なぜ自分がその事業をやるのか」というミッションのほうが重要だ。
- 自社がやる必然性はあるのか
- 自社だから提供できる価値は何か
- お客様にどんなメリットを与えるのか
ここが明確に打ち出せる経営者は優秀。逆にここが曖昧だと、途中で必ず迷いが出る。社員もついてこないだろう。
忙しく働いていると、つい“目の前のこと”ばかり追いかけてしまう。
- 目の前のちょっとした問題
- 目標、数字
- まわりからの評価
もちろんどれも大事である。
しかしそればかりを追っているとやること少しずつズレていく。
そしてある日、フッと「自分は何のために働いてきたんだ」と思うようになる。
気づけばいいが、そのままキャリアを終わる人もいる。
だからこそ、ときどき立ち止まって「自分はなぜこの仕事をしているのか」と考えて欲しい。
- お客様の役に立ちたい
- 誰かに喜ばれる仕事がしたい
- 家族を幸せにしたい
理由は人それぞれである。
この「モチベーションの原点」がはっきりすると、仕事の迷いは無くなっていく。
営業では「どう売るか(How)」ではなく「なぜ売っているのか(Why)」のほうがはるかに重要である。
ここが定まるとメッセージ性が強くなる。
その言葉には熱が宿る。
そしてお客様は熱のある言葉に動かされる。
ぜひ、今から時間をとって「自分はお客様にどんな価値を届けているのか」と質問してほしい。
そして「自分はなぜこの仕事をしているのか」と質問してほしいのだ。
ここがはっきりすると不思議と力が湧いてくる。
営業とは単なる商品の販売ではない。
お客様の人生を、今より少し良くする仕事である。
だから迷ったときはテクニックではなく原点に立ち返ること。
原点に立ち返った時、営業の神様は微笑むものだ。
【本日のポイント】
- 売り方のテクニックの前に「役立てているか」を問う
- 自分の原点に立ち戻る
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