障がい者雇用の摩擦はなぜ起きる?対話で読み解く“前提のズレ”の正体

 

「それを当たり前とされた前提でも、それが共有されていなければ、相手にとっては存在しないルール」と話し、この出来事は「言うことを聞かない人の問題」ではなく、「前提が共有されていないことによって起きたズレの問題」として見る視点を明示する。

このズレが大きくなると、相手は「非常識な人」と見なされ、関係は急速に悪化し、やがてその評価は行動ではなく人格へと向けられ、「配慮ができない人」「一緒に働けない人」といった形で固定化されていくプロセスを解説する。

一方で、本人は「言われた通りにしたのに怒られた」という理解のまま。

そのため、「おかしいのは相手だ」という認識になり、対立はさらに深まっていく。

もともとは小さなズレであったものが、関係そのものを壊してしまうほどの問題へと発展するメカニズムを説明する。

このズレに対して、重要になるのが対話と説く大内さんは、業務時間外に電話をしていた職員に「どういうときに電話をしているのか」を丁寧に聞いてみると、「どう声をかければいいかわからないときに相談している」という答えが返ってきたことを紹介した。

つまり、「困ったときは人に聞く」のは困りごとを抱えたこの人にとって安心できる回答であり、「わからないことは先生に相談する」行動は、学校生活の中で繰り返し求められ、身につけてきたものであり、本人にとっては適切で望ましい行動として学習されてきたものとして捉えることで、問題解決の新たな視点が見えてくる可能性を示した。

対話によって見えてくる解決策、そして、その対話を有効化する切り口が、動画では述べられている。

詳細は動画を見ていただくとして、このほか、待ち合わせの時間のずれの問題や面接時に交わされる「大丈夫ですか」「大丈夫です」のずれに注目して、対話のやり方を提示している。
この動画は約40分で、この中では大内さんとは伝えきれない思いを共有し、これをシリーズ化した動画とテキストを準備して近日、リリースする予定である。

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障がいがある方でも学べる環境を提供する「みんなの大学校」学長として、ケアとメディアの融合を考える「ケアメディア」の理論と実践を目指す研究者としての視点で、ジャーナリスティックに社会の現象を考察します。

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