中道改革連合がリベラル派にもたらす“厳寒期”。落選議員の「ゴリラ」と枝野幸男の「立憲ネットワーク」は政界に大きな波動を生み出せるのか?

 

野田佳彦は万死に値する

中道結成の張本人である野田佳彦=元首相(前立憲代表)の、2つの党のトップ同士が談合して看板を書き換えれば一夜にして新党ができると思う軽薄短小(の思考)、軽佻浮薄(な態度)、軽挙妄動(の行動)の、悲しい結末がこれである。

結果として野田は、総選挙前の立憲の144議席を21に激減させ、123人の同志を政治的に殺した。さらに14年前には彼は、やらなくてもいい、というか、やれば負けると分かっている総選挙を自民党にプレゼントし、232議席を58まで壊滅的に減少させ、174人の同志を死に追いやった。

野田の愚かしい政治判断の結果として、計297人に対する政治的殺人の前科2犯の罪はまさに万死に値するというのに、腹も切らず首も吊らず、自分だけはちゃっかり当選して今なお議員の椅子に座っているのはどういう訳なのか。

振り返ると、立憲がまだ民進党であった2017年10月の総選挙の直前には、前原誠司代表が小池百合子都知事と密室談合して、同党を丸ごと小池の「希望の党」に合流させるという荒技に打って出たが失敗。87議席あった民進がミジャミジャに壊れて希望、枝野幸男が急遽立ち上げた立憲民主、無所属に3分解し、その希望からまた国民民主が生まれて4分解となって、小党分立時代(と言うか強力な野党第一党不在の時代)の幕を開くことになった。

前原もまた、トップ同士が抱合して看板を掛け替えれば一夜にして「党」なんて出来るものだと甘く見ていたのだろうが、2人に共通するのは、自分が党運営と選挙準備に行き詰まると、そこで踏ん張って自力で局面を打開するのでなく、外の誰かに抱きついて、歌舞伎の早替わりのようにアッという間に新党に衣替えする奇策を弄ぶ、はしたない性癖である。

これが松下政経塾の教えなのかどうかは知らないが、私に言わせればこんなコソコソした裏工作で「党」を弄ぶのは「卑怯千万」。正々堂々の真っ向勝負で、傷を負い血を流しながらでも筋を通して前を切り開こうとするのが政治の王道で、そこから大きくかけ離れた邪道を選ぶのが野田や前原である。

その結果、1996年の旧民主党から始まった、日本に本格的なリベラル政党を作りあげて堂々と保守政党と渡り合い、政権交代を積み重ねていくような政治風土を培おうという大実験は、30年目にして未完のまま終焉することになった。

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